出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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物理単位
“書誌単位を分割して形態的に独立した部分1点ずつについて記述する単位”(『日本目録規則1987年版改訂3版』用語解説).『日本目録規則新版予備版』における記述対象の設定は,これを原則に位置付けていた.しかし『同1987年版』は,物理単位を「書誌単位」の補足として位置付け,“資料の管理や所蔵記録のため,1点ずつの書誌的記録が必要なとき”,あるいは“目録とか出版物リストに収録するとき,1点ずつの書誌的記録を作成する必要があるとき”に採用することができるとした.多くの単行資料は,書誌単位による把握と物理単位による把握とが同一結果となるが,形態的に2点以上からなり,その各部分に固有のタイトルのない資料などについては,両単位による把握結果が異なるものとなる.なお,個々の図書館におけるそれぞれの資料の複本などを区別する単位も,同様に「物理単位」(もしくは「資料物理単位」)と呼ばれることがあるが,これは通常,所蔵事項に含まれることがらである.ちなみに,『日本目録規則2018年版』はこの用語を引き継いでいない.
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
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