目白(読み)メジロ

デジタル大辞泉 「目白」の意味・読み・例文・類語

め‐じろ【目白/眼白】

スズメ目メジロ科の鳥。全長12センチくらい。背面黄緑色腹面が淡黄色で、目の周りが白い。虫や果実を食べるが、舌の先がブラシ状になっていてツバキなどの花蜜も吸う。東アジア分布。日本では山林にすみ、冬は小さな群れをつくる。鳴き声を楽しむためによく飼われた。 夏》菜畑日和をわたる―かな/石鼎

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精選版 日本国語大辞典 「目白」の意味・読み・例文・類語

め‐じろ【目白・眼白・繍眼児】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. メジロ科の小鳥。全長約一一・五センチメートル。背面は黄緑色で腹面は白く、のどは黄色みを帯びる。眼の周囲が白くふちどられるのが特徴。夏は低山の林に雌雄一対ですむが、冬は群をなすことが多く、山麓や市街地にも現われる。果実や昆虫のほかツバキの花蜜を好む。繁殖期は五~七月で、低い枝に椀(わん)形の巣をつりさげる。日本と中国に広く分布。日本では本州以南では留鳥で、北海道では夏鳥。鳴き声がよいので昔から飼い鳥とされる。《 季語・夏‐秋 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
    2. 魚「めじろざめ(目白鮫)」の略。
  2. [ 2 ] ( 目白 ) 東京都豊島区の地名江戸五色不動の一つ、目白不動が東隣の高田一丁目の金乗院にあり、山手線の駅が目白駅と呼ばれたところから同駅周辺の地名となる。住宅地で学習院大学などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「目白」の意味・わかりやすい解説

目白
めじろ

東京都豊島区(としまく)南部、山手(やまのて)線目白駅周辺の地区。文京区南西端にも目白台の町名があり、元来はここの地名といわれる。かつて白馬を産し、目白は「馬白(めじろ)」の意味という。なお江戸五色(ごしき)不動の一つ目白不動は、目白・目白台両地区の間(高田2丁目)の金乗(こんじょう)院にある。不動は初め文京区関口の目白坂上の新長谷(しんはせ)寺(戦災で廃寺)にあったもの。目白通りは目白新坂(目白坂の北方)から目白駅、練馬区を経て西東京市に至る。目白駅東側に学習院大学がある。

[沢田 清]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「目白」の意味・わかりやすい解説

目白
めじろ

東京都豊島区南部にある地区。住宅街で,地名は目白不動があったことに由来する (現在は豊島区新長谷寺にある) 。大正末期から宅地開発が進み,また学習院大学など大学も多く文教地区の1つ。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「目白」の解説

目白 (メジロ)

学名:Zosterops japonica
動物。メジロ科の鳥

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