策士策に溺れる(読み)サクシサクニオボレル

デジタル大辞泉 「策士策に溺れる」の意味・読み・例文・類語

策士さくしさくおぼれる

策士は、策略に頼りすぎてかえって失敗する。
[類語]才子才に倒れる木登りは木で果てる川立ちは川で果てるすいが川へ陥る芸は身の仇小智は菩提ぼだいの妨げくんは香を以て自ら焼く

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精選版 日本国語大辞典 「策士策に溺れる」の意味・読み・例文・類語

さくし【策士】 策(さく)に溺(おぼ)れる

  1. 策士はあまりはかりごとを用いすぎてかえって失敗する。
    1. [初出の実例]「策士策におぼれる謀略と強権主義には共感しえずとも」(出典:堕落(1965)〈高橋和巳〉一)

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ことわざを知る辞典 「策士策に溺れる」の解説

策士策に溺れる

策略にたくみな人は、策を弄しすぎて、かえって失敗する。

[使用例] 必ずしも好きではなかった軍人のなかで、満洲建国計画が進むにつれて疎外されていった岸井参謀には当時なぜか、ある好意を彼はもっていた。策士策におぼれる謀略強権主義には共感しえずとも、高級官僚たちのあずかり知らぬ一つの魅力が彼にはあったからだ[高橋和巳堕落|1965]

[解説] 「策士」は明治以降人物評によく使われるようになったことばで、ことわざの用例も比較的新しいものにかぎられています。

[類句] 策士策に倒れる/才子策に溺れる

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