デジタル大辞泉
「選言」の意味・読み・例文・類語
せん‐げん【選言】
論理学で、命題と命題を「または」「あるいは」に相当する記号で結合する形式。また、それで表された立言。
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せん‐げん【選言】
〘名〙 (disjunction の
訳語) 伝統的
形式論理学で、「あるいは」という
接続詞で結びつけられた二つ以上の
述語が、一つの
主語に結びつけられた文の形式。たとえば「A君は
長男か、あるいは
次男である」の類。現代論理学では、二つの命題の
うち、少なくとも一つが正しいことを主張する命題を、前二者の選言という。
※論理学(1916)〈
速水滉〉一「選言(或は
離接)(Disjunctive)甲は乙なるか丙なるかなり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
選言 (せんげん)
disjunction
論理学の用語。A,Bを二つの名詞あるいは二つの命題(文)とする。このとき,〈AまたはB〉をAとBの選言といい,AとBをその選言肢という。A,Bを命題とするとき,〈または〉の用法には,二つの選言肢がともに真の場合全体を偽と考える〈排反的または〉と,全体を真と考える〈両立的または〉の2種類がある。例えば,〈a×b=0ならば,a=0かまたはb=0〉というときの〈または〉は両立的である。現代論理学では後者の〈または〉を∨と記号化し,A∨Bのように書く。
→論理語
執筆者:坂井 秀寿
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
普及版 字通
「選言」の読み・字形・画数・意味
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