コハラ岩
- 岩石学辞典
- オリゴクレース安山岩の一般名で,ノルム値の斜長石がオリゴクレースの安山岩につけられた名称である[Iddings : 1913].米国ハワイ島のコハラ(Koh…
花コウ(崗)斑岩【かこうはんがん】
- 百科事典マイペディア
- 半深成岩の一種。石英,正長石を斑晶とし,同種鉱物および若干の有色鉱物の石基よりなる斑状完晶質岩。→関連項目石英斑岩
ポタッシ花崗岩
- 岩石学辞典
- KがNaよりも著しく多く,石英とともに主成分鉱物がK-長石,白雲母,あるいは黒雲母などの花崗岩[Haughton : 1856].この語とカリ花崗岩との差異は…
けいさんえん‐こうぶつ〔‐クワウブツ〕【×珪酸塩鉱物】
- デジタル大辞泉
- 珪酸塩の形で存在する鉱物。地殻を構成する大部分の造岩鉱物をなし、種類も多い。長石・雲母うんも・角閃石かくせんせき・輝石・橄欖石かんらんせき…
アルケシン
- 岩石学辞典
- モンブラン(Mont Blanc)の花崗岩で石英,長石,角閃石,滑石,緑泥石,スフェンなどからなる岩石である[Jurein : 1806].この名称はスイスの他の…
擬板チタン石 ぎばんちたんせき pseudobrookite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 第二鉄とチタンの複酸化物。理想式Fe3+2TiO5どおりのものは、合成物でしか知られておらず、単斜晶系に属するが、天然のものはTiO2が過剰でFe3+の一部…
方トリウム鉱 ほうとりうむこう thorianite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 二酸化トリウムの鉱物。ウラン置換体閃(せん)ウラン鉱などとともに閃ウラン鉱系を形成し、中間物も知られている。自形は立方体がほとんどでまれに正…
コリンズ(William Wilkie Collins) こりんず William Wilkie Collins (1824―1889)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イギリスの小説家。風景画家ウィリアム・コリンズWilliam Collins(1788―1847)の長男。少年時ブルワー・リットンに心酔し、小説『アントニーナ』(1…
ヒューム岩
- 岩石学辞典
- 細粒の優黒質脈岩で,アルカリ長石,ネフェリン,ソーダライトと多量のバーケヴィ閃石,黒雲母などマフィック鉱物を含む[Brögger : 1898].ノ…
プグリアン岩
- 岩石学辞典
- オージャイト(60~70%),バイトゥナイト~灰長石(10%),リューサイト,サニディンなどからなる顕晶質の岩石で,熔岩中の塊として産出する[Lac…
ペグマトファイア
- 岩石学辞典
- グラノファイアの代わりに提案された名称であるが[Lossen : 1892],その後ヨハンセンは完優白質でほとんど斜長石を含まないグラノファイアに用いた…
コダア岩
- 岩石学辞典
- コダア岩系列のもので,正長石,スパンダイト(spandite),燐灰石からなる岩石.スパンダイトはスペサルタイト(spessartite)とアンドラダイト(an…
サブアルミナ型
- 岩石学辞典
- シャンドによる岩石の分類では,Al2O3=(Na2O+K2O+(CaO))の組成をサブアルミナ質とする.(K2O+Na2O)=Al2O3の場合にはAl2O3を含む鉱物とし…
球顆玄武岩
- 岩石学辞典
- 非顕晶質の玄武岩質または安山岩質の岩石で,無数の放射状組織を示す長石質の球顆(variole)を含むものであるが[Aldrovande : 1648],その後,杏…
コングレス岩
- 岩石学辞典
- 完優白質粗粒の火成岩で,主に桃色のネフェリンからなり,しばしば少量の青いソーダライト,斜長石,雲母,方解石などからなる[Adams & Barlow …
ヴァルライン岩
- 岩石学辞典
- 緑色片岩で,主に斜長石と緑簾石からなり,緑泥石と磁鉄鉱を伴う岩石[Rolle : 1879].クロログリソナイト片岩(chlorogrisonite schist)のグルー…
ハイパー優白質
- 岩石学辞典
- 主として曹長石のような明るい色の鉱物からなる酸性から超酸性の火成岩に用いる[Broegger : 1935].
プルヴェルライト
- 岩石学辞典
- イグニンブライトの組織の一つで,細かい塵に似たガラスの破片が,石英や長石のような同源の結晶粒を囲んだ組織を示す岩石[Marshall : 1935].
マルロェス岩
- 岩石学辞典
- 細粒の橄欖(かんらん)石を含む粗面岩で,橄欖石と曹長石─オリゴクレースの集斑状の塊がNa-長石のフェルト状の石基に含まれている.オージャイトと褐…
ワイルブルク岩
- 岩石学辞典
- ケラトファイア─スピライトとして記載された岩石で,アルカリ・ドレライトの種である.主としてアルカリ長石と緑泥石からなり,一般に炭酸塩鉱物に富…
ロドラナイト lodranite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 隕石中の石鉄隕石の一種。橄欖石,斜方輝石,鉄-ニッケル合金から成り,少量の斜長石を含む。 1868年にインドに落ちたものが唯一の標本。
タウテイラ岩
- 岩石学辞典
- ネフェリンに富むラタイトで,褐色角閃石の小さい斑晶がカリ長石,アンデシン,ネフェリンなどからなる石基に含まれる岩石[Iddings & Morley : …
かくせん‐がん【角閃岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ホルンブレンドおよび斜長石を主成分とする塩基性変成岩。暗緑色で片状または塊状。塩基性火成岩、または、凝灰岩が広域変成作用を受けて…
グロメロフィテイック
- 岩石学辞典
- 玄武岩やドレライトの組織で,自形で短冊状の斜長石の間に比較的小粒の輝石が集まる特徴の組織である[Loewinson-Lessing : 1932].ラテン語でglome…
マイクロクリンペルト石
- 岩石学辞典
- マイクロクリンとアルカリ斜長石との連晶[Neubauer : 1879].顕微鏡観察では,アルバイト式双晶とペリクリン式双晶が組み合わさった格子縞の双晶が…
せんりょく‐がん【閃緑岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 斜長石・角閃石を主成分とする深成岩。黒色・完晶質で、少量の黒雲母、磁鉄鉱、燐灰石、緑泥石などを含む。建築用石材として用いる。〔日…
流紋岩 りゅうもんがん rhyolite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 細粒の斑晶と天然ガラスの斑状組織を示す酸性の火山岩の一種。石英粗面岩ともいう。鉱物組成と化学組成は花崗岩に対応する。斑晶は石英,正長石,曹…
トロニエム岩
- 岩石学辞典
- 優白質の黒雲母石英閃緑岩またはトナル岩で,石英に富むもの.主にオリゴクレースあるいはアンデシンと石英からなり,8~10%の黒雲母を伴う.マフィ…
カムパナイト
- 岩石学辞典
- 斑状の火山岩.リューサイト─テフル岩で,斑晶は大きなリューサイト,ラブラドライト,Na-正長石,オージャイト[Lacroix : 1917].リューサイトに…
レイシリニアー
- 岩石学辞典
- 鉱物中の虫のような形の包有物で,他の鉱物の周辺部に存在する.花崗岩中にパーサイトの周辺部に石英と長石の連晶などが形成される[Bowes : 1989]…
え‐おりべ(ヱ‥)【絵織部】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 織部焼の一種。堅く焼きしまった白土に黒褐色の鉄砂釉(てっしゃゆう)で絵や文様を描き、長石に灰を混ぜた透明性の釉(うわぐすり)をかけた…
レノアプライト
- 岩石学辞典
- 斜長石アプライトや花崗岩アプライトなど様々なアプライト岩脈で斑糲(はんれい)岩やクーゼル岩(kuselite)を切るものをいう[Schuster : 1907].ト…
橄欖石黄長岩
- 岩石学辞典
- 主に橄欖石,メリライトと輝石からなる岩石.ペロブスカイトがしばしば副成分として含まれ,ネフェリンも存在する[Troeger : 1934].この種の岩石…
短冊形
- 岩石学辞典
- 長く伸びた状の結晶をいう表現で,斜長石などに使われる.lathは木摺(きずり)で,格子状に組んで塗り壁や屋根の下地にする薄く細長い木片をいう.日…
灰曹長石(データノート) かいそうちょうせきでーたのーと
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 灰曹長石 英名 oligoclase 化学式 (NaAlSi3O8)90-70 (CaAl2Si2O8)10-30 少量成分 K 結晶系 三斜 硬度 …
填間状組織
- 岩石学辞典
- 玄武岩にみられる組織の一つで,様々な方向を向いた短冊状の長石の隙間がガラスあるいは陰微晶質物質で埋められた組織.緑泥石などの,一次あるいは…
ケンタレン岩 けんたれんがん kentallenite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 橄欖(かんらん)石を含む優黒質のモンゾニ岩monzonite(黒雲母(くろうんも)、角閃(かくせん)石、輝石などからなる完晶質粗粒の深成岩)。ほぼ等量の輝…
カムチャツカ岩
- 岩石学辞典
- 斑状の岩石で,化学組成はモンゾニ岩かションキン岩に類似しているが,正長石,角閃石,輝石および緑簾石のみからなる[Morozov : 1938].ロシア,…
オジェ輝緑岩
- 岩石学辞典
- 斑状で橄欖(かんらん)石を含まないドレライトで,細長い形の斜長石が非顕晶質玄武岩質の石基に含まれる[Toernebohm : 1877].スウェーデン,オジェ…
ロゼロ
- 岩石学辞典
- 建築石材に使用する層状の凝灰岩のメキシコの地方名である.明るい色で主に長石から構成されている[Humboldt : 1823].ロイベンプラッテンスタイン…
トロウレスワーシー岩
- 岩石学辞典
- 粗粒の花崗岩で多量の正長石,電気石,蛍石と残りの石英を含む岩石[Worth : 1884].この岩石は気成作用で変質した結果とされている.英国,コーン…
粗面斑岩
- 岩石学辞典
- 粗面岩で,長石と時に雲母か石英の斑晶を含む[Beudant : 1822].後にアビチはこの名称を石英に富む粗面岩(リパライト : liparite)に用いた[Abic…
ローソン石 ろーそんせき lawsonite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ソロ珪(けい)酸塩鉱物の一つで、四角柱状あるいは卓状の結晶をなす。長石に似ているが、光沢が強く、脂ぎってみえる。低温高圧の変成条件下でできた…
さ‐がん【砂岩】
- デジタル大辞泉
- 堆積岩たいせきがんの一。石英や長石の砂粒が固まってできた岩石。建築・土木用の石材、砥石といしなどに利用。しゃがん。サンドストーン。[類語]堆…
たんしゃ‐しょうけい〔‐シヤウケイ〕【単斜晶系】
- デジタル大辞泉
- 結晶系の一。3本の結晶軸のうち二軸は直交し、前後軸だけ上下軸と斜交するもの。三軸の長さはそれぞれ異なる。正長石・石膏せっこうなどにみられる。
プラス鉱物
- 岩石学辞典
- 長石のような鉱物で,分子容が構成酸化物の合計よりも大きいもの.酸化物の同質異形(allotropic)の変態が起こる場合は,計算では大きな分子容が用…
ルシベルク岩
- 岩石学辞典
- 主として斜長石,角閃石および少量の石英からなっている細粒の閃緑岩の一種[Chelius : 1892].マルカイト(malchite)よりも粗粒である.ドイツ,…
リショル岩
- 岩石学辞典
- 粗粒の黒雲母ネフェリン閃長岩で,アルカリ長石とネフェリンが文象状組織の連晶となり,レピドメレーンなどを含む[Kupletsky : 1932].ロシア,コ…
基性オフィティック組織
- 岩石学辞典
- 通常のオフィティック組織で,輝石は短冊状の斜長石の粒間を占めている[Lossen : 1892].この普通輝石は最終充填物(mesostasis)と考えられ,これ…
三宅岩
- 岩石学辞典
- 赤茶色の斑状玄武岩で,マンガンに富んでいる.バイトゥナイトとオージャイトの斑晶を含み,石基は斜長石,磁鉄鉱,輝石とガラスからなる[Petersen …