ふ‐せん【布銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国、春秋戦国時代の青銅貨幣の一つ。農具の鋤(すき)の形をした銅貨で、刀銭に先行して使用された。形態的には空首布、方角方足布、円肩…
り‐せん【利銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 利息をつけて銭を貸すこと。また、その利息。りぜに。りせんもん。[初出の実例]「出挙利銭之事、所領於二入流一者、被レ下二御教書一之由…
りょう‐せん(レウ‥)【料銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 料金。経費。[初出の実例]「庭火并平野竈神祭〈略〉福酒料銭一貫文」(出典:延喜式(927)一六)「ただ料銭七貫ばかりなり」(出典:制度通…
【埃銭】あいせん
- 普及版 字通
- かばかりの銭。字通「埃」の項目を見る。
銭荘 せんそう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国の旧式の商業金融機関。その前身は両替商である南宋(なんそう)の兌房(だぼう)、明(みん)の銭店、銭鋪(せんぽ)であり、銀、銅銭、紙幣などの両替…
撰銭 えりぜに
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 貨幣を授受するとき、良貨を撰(えら)び、悪貨を排除すること。またその撰ばれた良銭(精銭(せいせん))をさすこともある。「えりせん」「せんせん」…
銭玄同 せんげんどう Qian Xuan-tong
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]光緒13(1887)[没]1939中国の学者。浙江省呉興県の人。初名,夏。字,仲季。号,徳潜,疑古玄同。光緒 32 (1906) 年に日本に留学,早稲田大学に学…
わたし‐せん【渡銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 渡し船で渡る料金。船渡しの賃銭。[初出の実例]「爰は又とらひで置うか渡し銭 三途川原の婆は留守でも」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681…
れい‐せん【礼銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 礼をするために用いる金銭。礼物。[初出の実例]「自二百姓方一千五百疋礼銭出レ之」(出典:大乗院寺社雑事記‐寛正六年(1465)一一月二…
こう‐せん(カウ‥)【香銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏前に香のかわりに供える金銭。[初出の実例]「千疋進レ之。常徳院故国師百ケ日来廿六日之間、為二香銭一倉部送遣者也」(出典:教言卿記‐…
こう‐せん【講銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 頼母子講、その他の積立金や分担金。講の掛金。講金。[初出の実例]「雖レ為二天下一同之御徳政一、於二寺中之借銭借米講銭以下一、本利悉…
なまり‐せん【鉛銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 鉛製の銭貨。日本の鉛銭は平安中期の延喜通宝、乾元大宝の両銭に始まるとする説があるが、この二銭は元来銅銭であり、鉛銭とみられるもの…
たん‐せん【段銭・反銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「だんせん」とも ) 中世の租税の一つ。即位・内裏修理・社寺造営などの費用にあてるため、幕府・朝廷・領主・守護などが臨時に特定の…
ちょう‐せん(テウ‥)【調銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 調として中央政府に納める銭。[初出の実例]「依二民部省天平九年十月五日符一、神戸調銭伍伯陸拾漆文、料割二充稲漆拾束捌把伍分一」(出…
つうこう‐せん(ツウカウ‥)【通行銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 特定の道路・橋・運河などを通行するときに支払う料金。[初出の実例]「渡船橋梁其他通行銭を払ふ可き場所に於て」(出典:刑法(明治一三…
布銭 ふせん Bu-qian
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 古代中国で使用された青銅貨幣。鉄の農具の形を模造したもので,耒 (鋤) 系のものと耜 (鍬) 系のものがあり,前者は両足布,後者は弯足布と呼ばれる…
銭鏐 せんりゅう Qian Liu; Ch`ien Liu
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]大中6(852)[没]長興3(932).3.28.中国,五代十国,呉越国の第1代国王 (在位 907~932) 。杭州臨安 (浙江省臨安県) の人。字は具美。諡は武粛王。…
撰銭 えりぜに
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 良貨・悪貨を選りわける行為,またそれにより選び出された銭「せんせん」とも読む。室町時代には,宋・元・明銭と粗悪な私鋳銭が混用され,特に応仁…
明銭 みんせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 室町時代,中国の明からもたらされた銭貨永楽通宝・洪武通宝・宣徳通宝が有名。日明貿易により輸入され,貨幣鋳造が行われなかった当時の日本では,…
くび‐せん【首銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =くびだい(首代)②〔日葡辞書(1603‐04)〕
きょう‐せん(キャウ‥)【京銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ⇒きんせん(京銭)
あい‐せん(あひ‥)【合銭・間銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 中世、土倉・酒屋などが人々から借り集めて貸し付け資金とした銭。[初出の実例]「諸土倉酒屋日銭屋等合銭事」(出典:蜷川文書‐八集・長…
うとく‐せん【有徳銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 室町時代、幕府、守護、大寺社が近江坂本、奈良などの都市の特定の金持ちに負担額を指示して、臨時経費の支弁を求めた臨時の税。のちには…
かたい‐せん(クヮタイ‥)【過怠銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 過怠があった時、償わせる金銭。過怠料。[初出の実例]「諸道具とも悉(ことごとく)きらびやかに誘(こしらへ)給へ共、皆町人百姓に借物の利…
あきた‐せん【秋田銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代通用の寛永通宝銭のうち、秋田方面で鋳造したもの。
【打銭】だせん
- 普及版 字通
- 博。字通「打」の項目を見る。
【軍銭】ぐんせん
- 普及版 字通
- 軍用銭。字通「軍」の項目を見る。
【賀銭】がせん
- 普及版 字通
- 祝儀。字通「賀」の項目を見る。
【棺銭】かんせん
- 普及版 字通
- 棺代。字通「棺」の項目を見る。
【職銭】しよくせん
- 普及版 字通
- 職務に対する給与。字通「職」の項目を見る。
【贐銭】じんせん
- 普及版 字通
- 餞別。字通「贐」の項目を見る。
【放銭】ほうせん
- 普及版 字通
- 金貸し。字通「放」の項目を見る。
【守銭】しゆせん
- 普及版 字通
- けち。字通「守」の項目を見る。
【質銭】しちせん
- 普及版 字通
- 質で借る。字通「質」の項目を見る。
【犀銭】さいせん
- 普及版 字通
- 犀角は黄色。銭貨に似るので祝いごとに使う。宋・軾〔減字木蘭花(李公択、子を生む)〕詞 犀錢玉果 利市して、四坐を沾(うるほ)す字通「犀」の項…
【紙銭】しせん
- 普及版 字通
- 銅貨形の紙銭。葬礼や祭祀に用いる。〔封氏聞見記、六、紙銭〕今代のに、鑿紙錢を爲(つく)り、錢を積みて山と爲す。~魏・晉以來、始めて其の事り。…
【鉄銭】てつせん
- 普及版 字通
- 鉄の銭貨。字通「鉄」の項目を見る。
【廚銭】ちゆうせん
- 普及版 字通
- 料理費。字通「廚」の項目を見る。
【薬銭】やくせん
- 普及版 字通
- 薬代。字通「薬」の項目を見る。
撰銭 せんせん
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- ⇒撰銭(えりぜに)
銭舗(せんぽ)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ⇒銭荘(せんそう)
かけ‐せん【掛銭・懸銭・賭銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 頼母子講(たのもしこう)や無尽の掛金のこと。月掛け、日掛けなど定期的に掛けてゆく金銭。掛金。かけぜに。[初出の実例]「羅漢頼子人数…
かんえい‐せん〔クワンエイ‐〕【寛永銭】
- デジタル大辞泉
- ⇒寛永通宝かんえいつうほう
こづかい‐ぜに〔こづかひ‐〕【小遣い銭】
- デジタル大辞泉
- 「こづかいせん」に同じ。「―などひそかに与えつ」〈逍遥・当世書生気質〉
きん‐せん【▽京銭】
- デジタル大辞泉
- 室町時代から江戸初期にかけて流通した銭貨の一。明の南京付近で流通していた劣悪な私鋳銭が日本に流入したものといわれる。撰えり銭の対象となった…
ざく‐ぜに【ざく銭】
- デジタル大辞泉
- びたせん。ざく。「舌の先に―が絶えねえお蔭かげにゃあ」〈滑・浮世風呂・三〉
銭玄同 (せんげんどう) Qián Xuán tóng 生没年:1887-1939
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国の言語・文字学者。本名銭夏。疑古と号した。浙江省呉興の人。日本の早稲田大学を卒業,北京大学,北京師範大学教授。日本留学当時,中国同盟会…
銭選 (せんせん) Qián Xuǎn
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国,宋末・元初の画家。生没年不明。呉興(浙江省湖州)の人。字は舜挙。号は巽峯(そんほう),清癯(せいく)老人,霅川翁(ちようせんおう)な…
なみ‐せん【波銭/▽浪銭】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代に鋳造された銭で、裏に波形の紋様のあるもの。寛永通宝四文銭・文久永宝のこと。四文銭。
ぜに‐いれ【銭入れ】
- デジタル大辞泉
- 銭を入れるもの。財布・がまぐちなど。