なみ‐せん【波銭・浪銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代発行の銭貨で裏面に波紋のある寛永通宝四文銭(真鍮・鉄)および文久永宝銭(銅)のこと。寛永の波銭は明和五年(一七六八)に二…
なんきん‐せん【南京銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 室町時代以来中国から移入された中国銭のうち、中国現地で私鋳した粗悪な銭貨。なんきん。
ぬき‐ぜに【貫銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銭緡(ぜにさし)に通した銭。[初出の実例]「四五人寄り合ひ付目の跡で置ぬかと、貫銭の音は小勝負也」(出典:浮世草子・好色二代男(1684…
はたご‐せん【旅籠銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 宿屋の宿泊料と食費。旅籠代。旅籠賃。旅籠料。はたご。[初出の実例]「はたご銭五十文宛」(出典:本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈…
ねんぶつ‐せん【念仏銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 絵銭(えせん)の一つ。「南無阿彌陀仏」の六字の名号を鋳出したもの。[初出の実例]「大黒銭、夷子銭、〈略〉念仏銭、〈略〉其外種々の絵銭…
ちゃん‐ころ【銭ころ】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「ころ」は「ころせん」のことか。また、丸いもの、小さいものを形容していう語か ) =ちゃん(銭)[初出の実例]「ちゃんころが無いと…
た‐せん【多銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多くの金銭。また、金銭を多く所有すること。また、その人。富豪。[初出の実例]「如レ案多銭有レ残」(出典:参天台五台山記(1072‐73)四)
たび‐せん【旅銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 旅行をするのに必要な金銭。旅費。
れん‐ぜん【連銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 銭(ぜに)を並べた形の模様や飾り。また、その形の紋所。[初出の実例]「連(レン)銭の旗たてたる大船押来たりしを」(出典:蒙古襲来絵詞(…
むだ‐ぜに【無駄銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =むだがね(無駄金)[初出の実例]「物見遊山そそらず。むだ銭一文つかはねば何に一ツの難なし」(出典:談義本・無而七癖(1754)一)
つまみ‐ぜに【撮銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 わずかの金銭。ひとつまみほどの金銭。[初出の実例]「置綿(をきわた)きたる中居(なかゐ)女に口上いはせ、しきしきに仕掛ぬれば、つまみ銭…
そう‐せん【宋銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国の宋代に鋳造された銭貨。銅銭と鉄銭とがある。日本には、日宋貿易の隆盛に伴い平安末期頃から大量に移入され、通貨として江戸初期ま…
銭玄同 せんげんどう / チエンシュワントン (1887―1939)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国の文字・音韻学者。本名銭夏。浙江(せっこう)省呉興の人。早稲田(わせだ)大学卒業。北京(ペキン)大学、北京師範大学教授。日本留学当時、中国同…
銭司 ぜず
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 京都府南部、木津川(きづがわ)市の東部にあたる旧加茂(かも)町の一地区。木津川の右岸に位置し、和同開珎(わどうかいちん)などの貨幣を鋳造した鋳銭…
長生銭 ちょうせいせん chang-sheng-qian; ch`ang-shêng-ch`ien
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 庫質銭,無尽蔵ともいう。中国,朝鮮の仏寺の利貸機関をいう。資本の運用によって利子を得る方式はインドから伝わり,唐前期の三階教の無尽蔵や宋以…
銭起 せんき Qian Qi
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]開元10(722)[没]建中1(780)?中国,中唐の詩人。呉興 (浙江省) の人。字,仲文。天宝 10 (751) 年進士に及第。考功郎中についたことがあるので,…
銭荒 せんこう qian-huang; ch`ien-huang
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,宋代の銅銭不足の現象を意味する語。その原因は,両税法以後の諸税法が銭納を原則とする方向をとり,銭に対する財政需要が増大したこと,商品…
やません【山銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
飛銭 ひせん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国の初期の送金手形制度。唐の元和年間(806~820)ごろ、地方から長安に行って商売した商人が、郷里に送金するとき、各節度使の長安出張所という…
ぜに‐がさ【銭嵩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銭の額。ぜにだか。かねだか。[初出の実例]「尤も其顧客は労働者にあらずして稍財嚢の裕かなる商賈職工等の立餐(たちより)を以て平均一人…
ぜに‐かね【銭金】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( ぜにとかねの意から ) 貨幣。金銭。[初出の実例]「吾が過分にぜにかねを以て高い官になりあがったをば」(出典:玉塵抄(1563)一)「銭…
ぜに‐がめ【銭亀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ごく小さいニホンイシガメの子の呼称。《 季語・夏 》[初出の実例]「朱鼈 世仁加米」(出典:多識編(1631)四)
ぜに‐たなご【銭&JISFC9A;】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 コイ科の淡水魚。体長六センチメートルに達する。体高は高く、体は側扁する。鱗(うろこ)が細かい。側線は不完全。体色は背が緑褐色、腹は…
ぜに‐また【銭股】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銭二百文を駕籠舁(かごかき)人夫などがいう語。[初出の実例]「かごちんは、山田迄ぜにまたじゃ。御がってんでござるか」(出典:浄瑠璃・…
ずく‐ぜに(づく‥)【銑銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ずくせん(銑銭)[初出の実例]「一度にわらひ出す声、百銭のつくせにも一度に落せしごとく也」(出典:洒落本・文選臥坐(1790)北廓の…
せん‐か(‥クヮ)【銭貨・泉貨】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ぜに。かね。金銭。[初出の実例]「今聞、殷富之民、多貯二銭貨一、蔵繦万計、或至二腐爛一」(出典:類聚三代格‐一九・延暦一九年(800)…
せん‐ざい【銭財】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ぜにや宝もの。また、ぜに。金銭。財貨。[初出の実例]「夫れ銭財は、五家共に有り」(出典:日本霊異記(810‐824)下)「ゆききの旅客を害…
せん‐せん【撰銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 商取引の際に銭貨をその質のよしあしによって区別すること。流通市場で悪貨が良貨に混在していたために起こったもの。粗悪銭の替銭を求め…
せん‐とう(‥タウ)【銭刀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「刀」は鉈(なた)をかたどった中国古代のぜに ) 銭貨。ぜに。[初出の実例]「一枚の銭刀をひろっても」(出典:戈壁の匈奴(1957)〈司馬…
宋銭 そうせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 平安末期から鎌倉時代に宋からもたらされた銅銭日宋貿易で大量に輸入され,皇朝十二銭以後絶えていた日本の貨幣流通を再開させた。明銭とともに江戸…
銭荘 せんそう
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 中国の両替商で,一種の銀行業務を兼務した明代には銭舗といい,銀と銭との両替を行った。清代には銭舗・銭店・銭局・銭号,大きいものは銀号とも呼…
zení-bákó, ぜにばこ, 銭箱
- 現代日葡辞典
- (<…+hakó) A caixa do dinheiro.
ぜにがめ【銭亀】
- プログレッシブ和英中辞典(第4版)
- 〔石亀〕a Japanese pond turtle;〔草亀〕a Chinese pond turtle(▼銭亀は石亀・草亀の子)
銭勘定 ぜにかんじょう
- 日中辞典 第3版
- 计算钱数jisuàn qiánshù,数钱shǔ qián;[帳面上]算账suànzhàng.彼…
【丁銭】ていせん
- 普及版 字通
- 人頭税。字通「丁」の項目を見る。
【負銭】ふせん
- 普及版 字通
- 借金。字通「負」の項目を見る。
【痴銭】ちせん
- 普及版 字通
- 家賃。字通「痴」の項目を見る。
【頭銭】とうせん
- 普及版 字通
- 一銭、また人口税。字通「頭」の項目を見る。
【泥銭】でいせん
- 普及版 字通
- 泥の銭。字通「泥」の項目を見る。
【典銭】てんせん
- 普及版 字通
- 質入れの金。字通「典」の項目を見る。
【社銭】しやせん
- 普及版 字通
- 社の講銭。字通「社」の項目を見る。
【貰銭】せいせん
- 普及版 字通
- 税金。字通「貰」の項目を見る。
【銷銭】しようせん
- 普及版 字通
- 鋳つぶす。字通「銷」の項目を見る。
【銭穀】せんこく
- 普及版 字通
- 貨幣と穀物。財物。〔漢書、元帝紀〕(初元元年)九、關東の郡國十一に大水あり、ゑて、或いは人相ひむ。旁郡の錢を轉じて、以て相ひ救ふ。字通「銭…
【銭文】せんぶん
- 普及版 字通
- 銭の刻文。字通「銭」の項目を見る。
【銭癖】せんぺき
- 普及版 字通
- 金銭を惜しむ性癖。吝嗇癖。〔晋書、杜預伝〕時に王濟、相馬を解し、甚だ之れを愛す。而して和は頗(すこ)ぶる聚斂(しうれん)す。預、常に(い)ふ、濟…
【銭卜】せんぼく
- 普及版 字通
- 銭占い。字通「銭」の項目を見る。
【剤銭】ざいせん
- 普及版 字通
- 薬価。字通「剤」の項目を見る。
【子銭】しせん
- 普及版 字通
- 利子。〔史記、貨殖伝〕楚七國の兵りし時、長安中の列侯封君、~子錢を齎貸(せいとく)(借入)す。子錢家(金貸業者)以爲(おも)へらく、~敗未だ決…
【庫銭】こせん
- 普及版 字通
- 庫中の銭。〔南史、何胤伝〕敕りて白衣書の祿を給す。胤、固辭す。敕して山陰の庫錢、ごとに五を給せしむ。受けず。字通「庫」の項目を見る。