プラクシス(〈ギリシャ〉prāxis)
- デジタル大辞泉
- 実践。実行。行動。アリストテレスでは、テオーリア(観想)・ポイエーシス(制作・創作)と区別される政治的、道徳的行為。
貴族制 きぞくせい aristocracy
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 貴族という特定の階級が統治する国家形態。アリストテレス以来,国家は,一般に,君主制,貴族制,民主制の3種に分類されるが,特定の1人が主権者で…
アルベルトゥス・マグヌス Albertus Magnus (本名 Albert Graf von Bollstädt)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 1193?~1280ドミニコ修道会のスコラ哲学者。ドイツ貴族出身。アリストテレス哲学とキリスト教神学の融合をなしとげ,弟子のトマス・アクィナスによ…
アリストテレス ありすとてれす Aristotelēs (前384―前322)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- プラトンの弟子で、プラトンと並ぶ古代ギリシア最大の哲学者。師プラトンが超感覚的なイデアの世界を重んじたのに対して、アリストテレスは人間に卑…
ラベッソン・モリアン らべっそんもりあん Jean Gaspard Félix Lacher Ravaisson-Mollien (1813―1900)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- フランスの哲学者、芸術史家。ナミュールの生まれ。メーヌ・ド・ビランの哲学を継承し、さらにアリストテレス、シェリングらの影響を受ける。1837年…
アリストテレス
- 小学館 和伊中辞典 2版
- Aristo̱tele(男)(前384‐322;ギリシアの哲学者) ◇アリストテレスの aristote̱lico
ペリパトス‐がくは【ペリパトス学派】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「ペリパトス」は[ギリシア語] peripatos 散歩道の意 ) アリストテレスの学説を奉ずる学派。逍遙学派。
がいざい‐いん〔グワイザイ‐〕【外在因】
- デジタル大辞泉
- ある事物の外部にあって、その運動・変化を引き起こす原因。アリストテレス哲学における概念。有神論では神が世界の外在因とされる。超越因。⇔内在因…
ヘラクレイデス
- 百科事典マイペディア
- ギリシアの天文学者,哲学者。ポントスに生まれ,プラトン,アリストテレスに学ぶ。地球が自転し,水星と金星は太陽のまわりを回ることを示唆。
ポイエシス poiēsis
- 改訂新版 世界大百科事典
- ひろく制作,生産を意味するギリシア語。机やベッドの制作も詩作も絵を描きだすことも同じくポイエシスであったが,プラトンやアリストテレスにおい…
スカリジェル すかりじぇる Giulio Cesare Scaliger (1484―1558)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ルネサンス期のイタリアの代表的な詩学者。哲学、医学、自然学、文献学において多くの業績を残した博学の士。ライプニッツによって近代におけるアリ…
第一哲学 だいいちてつがく prōtē philosophia; first philosophy
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリストテレスの用語。哲学を真理に関する学識と定義し,さらに「存在としての存在」すなわち自然学や数学のように特殊な存在ではなく,存在一般と…
政治学[アリストテレス] せいじがく[アリストテレス] Politikē
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリストテレスの著書。8巻。ギリシア語の原義は「ポリスに関する諸問題」の意。本書は彼のいわゆる実践上の学に属し,『ニコマコス倫理学』の続編と…
どうりょく‐いん【動力因】
- デジタル大辞泉
- アリストテレスの説いた四原因の一。現実に作用し、事物の生成・変化・運動がそれによって引き起こされるもの。始動因。作用因。→形相因 →質料因 →目…
フュシカ ta physika
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語としてはフュシスに関する諸論文を意味し,特にアリストテレスの自然学に関する著作全体の総称。ラテン語では,特にアリストテレスの著書…
推理 すいり reasoning; inference
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 推論。1つ,あるいは2つ以上の既知の判断 (前提) から新しい1つの判断 (結論) を導き出すことで,直接的推理と間接的推理とがある。後者の例としては…
けいじじょう‐がく(ケイジジャウ‥)【形而上学】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ラテン語] metaphysica の訳語 ) 事物の本質、存在の根本原理を思惟(しい)や直観によって探究する学問。アリストテレスの著作の一つが…
*li・ce・o, [li.θé.o/-.sé.-]
- 小学館 西和中辞典 第2版
- [男]1 文化運動団体.2 リュケイオン:古代アテネの Aristóteles の学園.3 アリストテレス学派.4 〘ラ米〙 中等学校;小・中学校.▲スペイ…
ヘクシス hexis
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語で「所有」もしくは「状態」を表わす語。アリストテレスでは,まず 10範疇の1つとして,あるもの (たとえば靴) を身につけている状態をさ…
En・te・le・chie, [εntelεçíː]
- プログレッシブ 独和辞典
- [女] (-/-n [..çíːən]) 〔哲学〕 エンテレキー,完成態(アリストテレスの用語).
テレジオ(Bernardino Telesio)
- デジタル大辞泉
- [1508~1588]イタリアの哲学者。アリストテレス哲学に反対し、熱と冷という二つの原理によってあらゆる事柄を説明しようとした。
だいいち‐てつがく【第一哲学】
- デジタル大辞泉
- アリストテレスの哲学で、自然的存在などの特殊な存在ではなく、存在を存在一般として問題にし、その根本原理を研究する部門。形而上学。
ボエティウス Anicius Manlius Severinus Boethius
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 480?~524?ローマのキリスト教哲学者。東ゴート王テオドリックにコンスルとして仕え,古典学芸を代表したが,王の不興をかって処刑された。アリス…
エンテレケイア(〈ギリシャ〉entelecheia)
- デジタル大辞泉
- アリストテレス哲学で、デュミナス(可能態)としての質料がその形相を実現して現実に存在し、そのものの機能を十分に発揮している状態。完全な現実…
テオフラストス ておふらすとす Theophrastos (前370ころ―前288/285)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 古代ギリシアの大学者。アリストテレスの弟子で、共同研究者にして後継者。レスボス島エレソスの生まれ。師の小アジア遍歴時代から行をともにし、ア…
イスラム哲学 イスラムてつがく Islamic philosophy; al-falsafah al-islāmīyah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 9世紀から 12世紀にかけて全盛を誇ったアラブ・イスラム世界の哲学。ギリシア哲学をイスラム世界へ移植し,新プラトン主義やなかんずくアリストテレ…
アリストテレスの錯覚 アリストテレスのさっかく Aristotle's illusion
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 人差指と中指を交差させ,その間に球や棒などの小さな物をはさむと,それが2個あるように感じられる錯覚のこと。アリストテレスがこの現象を記述して…
ポンポナッツィ
- 百科事典マイペディア
- イタリアのアリストテレス主義哲学者。パドバ,ボローニャ大学教授。主著《霊魂不滅論》(1516年)で聖俗両界に大きな反響を与えた。ほかに《魔術論…
オルガノン(〈ギリシャ〉Organon)
- デジタル大辞泉
- 《道具・機関の意》アリストテレスの論理学書の総称。論理学は知識の構造や論証法を論じるものであって哲学ではなく、学問研究のための道具であると…
ヒュレー
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] hylē ) 質料。素材、原料の意を持つ哲学概念。特に、アリストテレスの哲学では、エイドス(形相)とともに存在の根本規定…
第一質料 だいいちしつりょう prōtē hylē; prima materia; primary matter
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリストテレスおよび中世スコラ哲学の用語。なんらの形相も性質も有しない,現実には存在しない純粋質料で「共通物体」ともいわれている。 (→質料 ,…
テオフラストス
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Theophrastos ) 紀元前四世紀から三世紀の古代ギリシアの哲学者。アリストテレスの門下で、その学派の後継者。植物学の祖。主著「植物誌」。生没年…
もくてき‐いん【目的因】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 哲学で、アリストテレスのいう四原因の一つ。事物が何のために存在するかを表わす目的が、その事物の存在・生成・行為をうながす原因の一…
逍遥学派(しょうようがくは) Peripatetic school
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- アリストテレスの学派の呼び名。彼がアテネのリュケイオン体育場の逍遥廊(peripatos)で講義したために起こった名で,歩きながら哲学を講ずる風習とは…
アルベルトゥス‐マグヌス(Albertus Magnus)
- デジタル大辞泉
- [1193ころ~1280]ドイツのスコラ学者・神学者・自然科学者。ドミニコ会修道士。アリストテレスの学説を取り入れて、理性と信仰の領域を区別した。…
シンプリキオス Simplikios
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 530年頃活躍したギリシアの哲学者。アンモニオスやダマスキオスに学び新プラトン主義を奉じた。ユスチニアヌス帝によるアテネのアカデメイア閉鎖後 (…
ファーラービー al-Fārābī 生没年:870ころ-950
- 改訂新版 世界大百科事典
- アラブの哲学者。ラテン名アルファラビウスAlpharabius。中央アジアのファーラーブ地方のワシージュに生まれたトルコ系のアラブ人。ブハラで音楽を学…
けっ‐せい【欠性】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] sterēsis の訳語 ) 普通ならもっている性質を欠いた実体の状態。古代ギリシアの哲学者アリストテレスの用語。
ゲルソニデス Gersonides
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1288. バニョール[没]1344頃フランスのユダヤ思想家,聖書学者。 Levi ben Gershonともいう。哲学においては,マイモニデスにならって,アリスト…
ストラトン すとらとん Stratōn (?―前270/268ころ)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ランプサコス出身の古代ギリシアのペリパトス学派の哲学者で、18年間その学派の指導者であった。自然学方面でアリストテレスの説に根本的変更を加え…
アーネスト バーカー Ernest Barker
- 20世紀西洋人名事典
- 1874.9.23 - 1960.2.17 英国の政治学者。 元・ロンドン大学キングズ・カレッジ学長,元・コローヌ大学教授。 1920年ロンドン大学キングズ・カレッジ…
ギリシア哲学 ギリシアてつがく philosophia Graeca; Greek philosophy
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 前6世紀イオニアのミレトスに起ったといわれるギリシア哲学はギリシア古典期とヘレニズム時代に大別され,さらに前者はソクラテス以前とアテネの哲学…
けいそう‐いん(ケイサウ‥)【形相因】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アリストテレス哲学の四原因の一つ。事物をして事物たらしめる本質規定。たとえば、家に関し、建築家の心の中にある設計図のようなもの。
ポンポナッツィ Pietro Pomponazzi 生没年:1462-1525
- 改訂新版 世界大百科事典
- ルネサンス・イタリアのアリストテレス学派の代表的哲学者。パドバ大学で哲学,医学を修め,パドバ(1487-1509),ボローニャ(1512-25)両大学で哲…
がいざい‐いん(グヮイザイ‥)【外在因】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アリストテレス哲学における概念。ものが運動、変化する場合、そのもの自身のうちに属さず、そのものの外にあって、その運動、変化を引き…
プロティノス Plotinos
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 205~270頃プラトン,アリストテレスにつぐギリシアの大哲学者。新プラトン派の創始者と呼ばれ,その著作『エンネアデス』は,それぞれ九つの論文を…
ゼノン【Zēnōn】[エレア学派の哲学者]
- デジタル大辞泉
- [前490ころ~前430ころ]古代ギリシャのエレア学派の哲学者。パルメニデスの弟子。アリストテレスにより、弁証法の祖とよばれた。ゼノンの逆説で有…
epagòge
- 伊和中辞典 2版
- [名](女)〘哲〙エパゴーゲー(アリストテレス哲学でいくつかの特殊命題から一つの一般命題を導き出す帰納法). epagògico epagogico [形]
アポリア(〈ギリシャ〉aporia)
- デジタル大辞泉
- 《道のないこと、の意》1 アリストテレス哲学で、一つの問いに対する答えとして相反する二つの見解が等しく成立する場合をさす。2 一般に、解決の…
クラテス Kratēs; Crates
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 前5世紀中頃のギリシアの古喜劇作者。アリストテレスが「従来の風刺による個人攻撃をやめ,一般的な筋をもつ喜劇を書きはじめた最初の劇作家」と言及…