デジタル大辞泉 「グレートベア湖」の意味・読み・例文・類語 グレートベア‐こ【グレートベア湖】 《Great Bear Lake》カナダ、ノースウエスト準州北部にある湖。同国最大の淡水湖。グレートベア川が流出し、マッケンジー川と合流する。カナダ楯状地周縁部の氷河湖群の一つ。ほぼ全域が北極圏に含まれ、冬季には凍結。東岸のポートラジウムで、1930年代から50年代にかけてウランが採掘された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレートベア湖」の意味・わかりやすい解説 グレートベア湖グレートベアこGreat Bear Lake カナダ,ノースウェスト准州西部,マッケンジー地区にある湖。カナダの淡水湖としては最大。面積 3万1328km2,最大水深 413m。東側 3分の1はカナダ楯状地,西側 3分の2は内陸平原地域にある。西岸,南岸は森林に覆われているが,東岸,北岸は少ない。湖水はグレートベア川を西へ 113km流れ,マッケンジー川に合流。冬季,湖面は凍結し,7月中旬でも多くの氷がみられる。1933年以来,東岸のポートラディウム付近から放射性物質を含むピッチブレンドが採掘され,第2次世界大戦ではアメリカ合衆国のマンハッタン計画に使われたが,25年間の採掘で資源は尽きた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
改訂新版 世界大百科事典 「グレートベア湖」の意味・わかりやすい解説 グレート・ベア[湖]Great Bear Lake カナダ,ノースウェスト・テリトリーズ西部の巨大な湖。面積3万1790km2,最大深度411m,湖面標高119m。北部は北極圏に入る極地にあり,周辺にタイガまたはツンドラが広がる。カナダ楯状地縁辺部の大湖沼群の一つで,マッケンジー川流域に属する。東岸のポート・ラジウムはウラン,銀の鉱山として知られる。湖名は,湖の巨大さと湖岸地域に生息する熊にちなむ。執筆者:正井 泰夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報