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デジタル大辞泉
「ピッチブレンド」の意味・読み・例文・類語
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ピッチブレンド
ぴっちぶれんど
pitchblende
特定の結晶形態をもたない、ピッチ様の外観をもった閃ウラン鉱(せんうらんこう)の変種。典型的な閃ウラン鉱と比べて比重が小さく、不純物、とくに水の含有量が高い。塊状のものと、縞(しま)状構造を呈する層が集積してその表面が乳房様、腎臓(じんぞう)様のいわゆるコロフォーム構造(微粒子が同心円・縞状に沈積した組織)をもつものとがある。この種の外観のものは結晶度が低い。比較的低温の深成熱水鉱床や堆積(たいせき)岩中などに産する。
[加藤 昭]
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ピッチブレンド
pitchblende
センウラン鉱の変種名。とくに結晶度が低く塊状集合体をなすものを指す。タールピッチ状の色・光沢から命名された。歴青ウラン鉱ともいう。硬度・比重とも通常種より低く,しばしばコロフォーム組織が発達し,トリウムや希土類元素を含まないなどの特徴がある。一般には厳密な区別を欠いたまま,センウラン鉱の通称として混用されていることが多い。
執筆者:坂巻 幸雄
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ピッチブレンド
pitchblende
瀝青ウラン鉱ともいう。 UO2 。微晶質の閃ウラン鉱。典型的なものはコロイド構造をなし,ぶどう状などを呈し,ピッチのような黒色を呈するので,この名がついた。ウランの主要な鉱石鉱物。大きな鉱床は沈殿鉱床で堆積岩中に層状を呈して産する。このほか,熱水性の鉱床には破砕帯にピッチブレンドだけが鉱染したものと,銀やコバルトなど金属を伴い産出するものとがある。
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「ピッチブレンド」の意味・わかりやすい解説
ピッチブレンド
歴青ウラン鉱とも。ウランの主要鉱石鉱物。センウラン鉱の一種で,おもに非晶質で塊状またはコロイド状の産状のものをいう。比重はセンウラン鉱に比べて小さく6.5〜8.5。通常熱水性硫化鉱床に産出する。
→関連項目ウラン
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ピッチブレンド
ピッチブレンド
pitchblende
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報