デジタル大辞泉
「匙加減」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
さじ‐かげん【匙加減】
〘名〙
①
薬剤を調合するとき、匙で薬をすくう分量の多少。薬の盛り具合。さじさき。
※浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)中「匕
(サジ)かげんさまざましたまへ共、
石臼に鋸なり」
※談義本・艷道通鑑(1715)三「四百四病の病は
療治によりてかならず愈
(いゆ)る。世を渡りわづらふは匙加減
(サジカゲン)もとどかぬとや」
③ (①から転じて) 一般的に、
配合。とりあわせ。
※浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)二「エエもどかしいと両方を、無理に配剤匙加減、調じ合せためでたいとさざめく中へ」
④ 分量の多少を考えること。手加減をすること。手ごころ。
※俳諧・俳諧三部抄(1677)中「我なみだ提の水に一味して さしかけんよくまつる
聖霊〈正武〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報