層雲峡温泉(読み)そううんきようおんせん

日本歴史地名大系 「層雲峡温泉」の解説

層雲峡温泉
そううんきようおんせん

[現在地名]上川郡上川町字層雲峡

石狩川上流の層雲峡の中ほどにある。上川市街から国道三九号を通り約二三キロ上流に位置し、標高六〇〇メートル。大雪山国立公園のうち。泉質は単純硫黄泉、泉温摂氏七四・二度。リウマチ性疾患・糖尿病・動脈硬化症などに効能がある。一八五七年(安政四年)イシカリ役所(現石狩市)在勤の松田市太郎が石狩川の水源を探検した際の「イシカリ川水源見分書」に「大川端に温泉数ケ所有之」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「層雲峡温泉」の意味・わかりやすい解説

層雲峡温泉
そううんきょうおんせん

北海道中央部,大雪山北東麓,石狩川の峡谷中にある温泉。上川町に属する。柱状節理のみごとな大峡谷をなす層雲峡にあって,エゾマツトドマツ原生林に囲まれ,自然環境の豊かな観光温泉地を形成。泉質は単純泉,硫黄泉。泉温は 57.5~97℃で湯量は豊富。大正中期の開発になるが,道央を東西に横切る大雪国道に沿っており,また温泉場から黒岳7合目までロープウェーリフトがかけられ,大雪山観光の一大基地となって発展した。大雪山国立公園に属し,層雲峡博物館がある。

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デジタル大辞泉プラス 「層雲峡温泉」の解説

層雲峡温泉

北海道上川郡上川町、道中央部、大雪山国立公園内、大雪山の麓に位置する温泉。

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