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北海道中央部,石狩山地の最高峰で標高1967m。山頂から北東,南西に延びる稜線は石狩国と十勝国を分け,山体は上川支庁管内上川町と十勝支庁管内上士幌町にまたがる。山体は古生層の日高層群からなり,岩質は粘板岩,硬砂岩,ホルンフェルスなどである。高度1600m付近の森林限界より下の山腹は天然林で覆われ,保安林として保護され,北西斜面では針葉樹林を主とし,南東斜面では広葉樹林ないし混交林をなす。平地から見ることのできるのは十勝三股付近に限られる。北西斜面からは石狩川が,南東斜面からは音更(おとふけ)川が源流を発するが,探検期には石狩川は大雪山から発源しているものと思われていたため,大雪山を石狩岳と呼んでいた時期がある。大雪山国立公園に属する。
執筆者:岡本 次郎
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北海道中央部の石狩山地の主峰。標高1967メートル。山頂から北東、南西に延びる稜線(りょうせん)は、1869年(明治2)設定された石狩国と十勝国を分け、山体は上川(かみかわ)総合振興局管内の上川町と十勝総合振興局管内の上士幌町(かみしほろちょう)にまたがる。山体は古生層の日高層群からなり、岩質は粘板岩、硬砂岩、ホルンフェルスなどである。1500メートル以下の山腹は天然林で覆われ、保安林として保護され、北斜面では針葉林、南斜面では広葉林、混交林となっている。北麓(ほくろく)から石狩川が発源するが、一時期、石狩川は大雪山(たいせつざん)から発源しているとされ、当時は大雪山を石狩岳と呼称した。
[岡本次郎]
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