精選版 日本国語大辞典 「当物・中物・宛物」の意味・読み・例文・類語
あて‐もの【当物・中物・宛物】
〘名〙
[一]
① 当てること。また、当てる対象となる物。
※ぎやどぺかどる(1599)上「初めは彼等に憐みの御眼を懸給ふといへども、今は御罰のあて物となし給ふ儀也」
② 隠してある物、なぞなどを考えて言い当てること。当て事。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「水飴(あめ)のほかにあてものや駄菓子など」
④ =はさみもの(挟物)①
※今昔(1120頃か)二五「此の様の当物などは、今は箭(や)の落る所も思え不候」
⑥ 馬の気持を動揺させたり、驚かしたりするもの。あて。
[二] 物をあてがうこと。また、その物。
① 物の形を整えたり、中身を保護するためにあてがう物。
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