デジタル大辞泉
「的場」の意味・読み・例文・類語
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まと‐ば【的場】
〘名〙
① 的を懸けて弓を射る練習をする場所。
矢場(やば)。射場
(いば)。弓場
(ゆば)。
※
太平記(14C後)一七「敵を一的場
(ひとマトバ)の内に攻寄せたれば」
② ①で、
射手の立つ
位置に対して、的のかけてある方をいう。
※法量物(1420)「大的事。〈略〉的場の遠さ。弓杖三十三に打て三十二に可レ立」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
的場
まとば
[現在地名]南区
的場町一―二丁目・
京橋町・
金屋町
猿猴川筋の西堤通にあり、「知新集」は地名由来を「むかし此所に源蔵といへるもの的を製して世渡りの業とせしよし」と記す。行政的には段原村内であったが、江戸中期以降町場化が著しく、天明・文久の各広島城下町絵図では、町名を帯びていないが新町として市街化している様がみられる。明治一五年(一八八二)独立して的場町と称した。
的場
まとば
[現在地名]津市的場津興
岩田川の下流南岸の低地で、伊予町の東にあたる。寛延(一七四八―五一)頃の「宗国史」では城下に含められる。町名は藩の射的場があったことによると思われるが、いつからかは不明。津藩士が居住し、江戸初期には百人衆の屋敷であったが、のち鉄砲組や弓組の藩士が居住した(津市史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報