デジタル大辞泉
「荒くれ」の意味・読み・例文・類語
あらくれ[書名]
徳田秋声の長編小説。大正4年(1915)発表。勝気なお島が、本能の赴くままに生きようと男から男へと渡り歩き傷ついていく流転の半生を、写実的に描く。
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あら‐くれ【荒くれ】
〘名〙
[1] (形動) (
動詞「あらくれる」の連用形の
名詞化)
気質や
動作の荒々しいこと。乱暴なこと。また、そのさまやその人。
※雨の日ぐらし(1891)〈
山田美妙〉
坑夫「仲間といふはあらくれの、
人形(ひとがた)したる獣なり」
[2] (あらくれ)
小説。徳田秋声作。大正四年(
一九一五)「
読売新聞」に発表。結婚を強要され、
養家を飛び出したお島を
主人公に、本能のままに行動する女の流転を描く。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報