アクロレイン(読み)あくろれいん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクロレイン」の意味・わかりやすい解説

アクロレイン
acrolein

アクリルアルデヒド,プロベナールともいう。化学式 CH2=CHCHO 。オレフィンの性質とアルデヒドの性質の両方を示し,容易に重合する。工業的には,酸化銅触媒によるプロピレンの空気酸化によって製造されるが,従来はグリセリンアセトアルデヒドホルムアルデヒドを原料とする方法も行われた。融点-87℃,沸点 52℃。水に可溶。長期間放置すると重合し,樹脂状物質を生じる。保存に際しては抗酸化剤として少量のポリフェノール類を加える。還元するとプロピオンアルデヒドを経て,プロピルアルコールになる。脂肪の焼けるときの臭気アクロレインの存在による。合成樹脂原料のアクリル酸エステル製造の中間体。強肝剤のメチオニンの合成にも使用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクロレイン」の意味・わかりやすい解説

アクロレイン
あくろれいん

アクリルアルデヒド

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android