アリルアルコール(読み)ありるあるこーるでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アリルアルコール」の意味・わかりやすい解説

アリルアルコール(データノート)
ありるあるこーるでーたのーと

アリルアルコール
CH2=CHCH2OH
分子式C3H6O
分子量58.08
融点-129℃
沸点96.90℃
比重0.855(測定温度15℃)
屈折率(n)1.4127
引火点21℃(密閉方式)

アリルアルコール
ありるあるこーる
allyl alcohol

不飽和アルコールの代表的なものの一つ。2-プロペノール、ビニルカルビノールともいう。無色刺激臭のある液体プロピレン酸化により得られるプロピレンオキシド(1,2-エポキシプロパン)を経て合成する。引火しやすく蒸気は爆発性がある。酸化するとアクロレイングリセリンとなる。合成樹脂香料化成品原料として、また溶剤として用いられる。

[徳丸克己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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