アレクサンドロフスク・サハリンスキー(読み)あれくさんどろふすくさはりんすきー(英語表記)Александровск‐Сахалинский/Aleksandrovsk-Sahalinskiy

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アレクサンドロフスク・サハリンスキー
あれくさんどろふすくさはりんすきー
Александровск‐Сахалинский/Aleksandrovsk-Sahalinskiy

ロシア連邦東部、サハリン州の都市樺太(からふと)島北部西岸、間宮海峡に臨む港湾都市で、人口約2万。大陸側対岸ワニノとの間に定期航路がある。木材水産物の加工が行われ、付近の炭田では石炭を産する。1881年に設置された駅逓起源とし、帝政時代は流刑監督所が置かれていた。1890年にはチェーホフがここで資料を収集し、『サハリン島』を刊行した(1895)。彼の住居は郷土館となっている。1932年から1947年まで、サハリン州の州都であった。鉱山技術学校、医学、教育などの専門学校がある。第二次世界大戦前、日本では「亜港」と略称した。

渡辺一夫

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アレクサンドロフスクサハリンスキー
Aleksandrovsk-Sakhalinsky

ロシア東部,サハリン州の都市。サハリン島中部西岸,タタール海峡にのぞむ港湾都市。採炭中心地で,採炭業のほか,水産加工,木材加工などの工業がある。 1881年流刑者集落の中心地として建設された。 90年この地を訪れたチェーホフは,その見聞もとに『サハリン島』を著わした。州都ユジノサハリンスクとハイウェーで連絡。人口1万 9600 (1991推計) 。

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