ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イワウチワ」の意味・わかりやすい解説
イワウチワ(岩団扇)
イワウチワ
Shortia uniflora var.kantoensis
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イワウメ科(APG分類:イワウメ科)の常緑多年草。地をはう細い茎の先に群生する葉は革質、広円形または円形で先がへこむ。春、葉の腋(わき)から花柄を伸ばし紅紫色の1花をつける。花は鐘形で5裂し、裂片はさらに細かく裂ける。5本の雄しべと5個の仮雄蕊(かゆうずい)がある。山地の暗い所に生え、本州にのみ分布する。近縁のリュウキュウイワウチワはシマイワウチワともいい、奄美(あまみ)大島以南、台湾に分布し、花が白色である。この属にはほかに北アメリカ、中国に1種ずつ分布する。
[山崎 敬 2021年4月16日]
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