ウィントフーク(読み)うぃんとふーく(英語表記)Windhoek

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィントフーク」の意味・わかりやすい解説

ウィントフーク
うぃんとふーく
Windhoek

アフリカ南西部、ナミビア中央部にある同国の首都人口20万2000(1999)、32万5858(2011センサス)。南アフリカ系およびドイツ系の白人約3万人のほか、ヘレロ人などの先住アフリカ人、レホボス・バスターとよばれる混血の人々が居住している。町は丘に囲まれた盆地に位置し、丘上には19世紀末のドイツ植民地期につくられた要塞(ようさい)(現在博物館として使用)がある。町の中心街はカイザー通りとよばれ、町並みにドイツ植民地時代の雰囲気を多く残している。主要な建物としては政庁、中央郵便局、市庁舎、ルター教会などがあり、ホテルも増えつつある。町の中央にはフルブールト・ガーデンとよばれる公園があり、町の南側にはケープ・タウンに通じる鉄道駅がある。町の記念碑として第一次世界大戦戦死者を悼む十字架碑、ヘレロの反乱(1904~07)の記念塔がある。

[林 晃史]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィントフーク」の意味・わかりやすい解説

ウィントフーク
Windhoek

ナミビアの首都。ナミビア中央部,標高約 1650mの乾燥した高原地帯に位置。かつてはサン族の中心的集落であったが,1890年ドイツ軍が占領。 1892年ドイツ領南西アフリカの首都となった。第1次世界大戦中の 1915年,南アフリカ連邦軍に占領され,戦後,国際連盟委任統治領の行政中心地となった。牧畜の中心地として関連加工業が発達,同国最大の商業中心地で,特にカラクルの毛皮取り引きが盛ん。丘の上にはドイツ中世風の城がそびえ,美しい公園,図書館,美術館,公会堂などがある。人口 30万6100(2009)。

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