ウィントフーク(その他表記)Windhoek

デジタル大辞泉 「ウィントフーク」の意味・読み・例文・類語

ウィントフーク(Windhoek)

ナミビア共和国首都。同国の中央に位置する。19世紀末、ドイツ領時代に建設バンツー族のほかドイツ系の白人居住周囲を山々に囲まれた標高約1650メートルの高原にあり、商工業の中心地、交通の要地。教会要塞(現在は国立博物館)、議事堂をはじめ、ドイツ風の建造物が多く残る。ウィントフック。ヴィントフック。

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改訂新版 世界大百科事典 「ウィントフーク」の意味・わかりやすい解説

ウィントフーク
Windhoek

アフリカ南西部,ナミビアの首都。人口23万(2001)。ナマ族首長部落だったのを1885年にドイツが占領し,92年からドイツ領南西アフリカの主都とした。第1次世界大戦中に南アフリカ軍に占領され,戦後は国際連盟の南アフリカ委任統治領の政庁所在地となった。第2次世界大戦後は南アフリカの準州の形となった南西アフリカの主都になった。国連が南西アフリカをナミビアと改称して以後も,この状況は変わらなかったが,1990年ナミビアは独立した。カラクル羊皮,畜産加工などが主要な産業であったが,最近は多様な鉱産物の開発で経済的重要度は急上昇している。標高1655mの高原にあり,周辺の丘上にはドイツの築いた城塞があり,住民にはドイツ系が多い。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィントフーク」の意味・わかりやすい解説

ウィントフーク
うぃんとふーく
Windhoek

アフリカ南西部、ナミビア中央部にある同国の首都。人口20万2000(1999)、32万5858(2011センサス)。南アフリカ系およびドイツ系の白人約3万人のほか、ヘレロ人などの先住アフリカ人、レホボス・バスターとよばれる混血の人々が居住している。町は丘に囲まれた盆地に位置し、丘上には19世紀末のドイツ植民地期につくられた要塞(ようさい)(現在博物館として使用)がある。町の中心街はカイザー通りとよばれ、町並みにドイツ植民地時代の雰囲気を多く残している。主要な建物としては政庁、中央郵便局、市庁舎、ルター教会などがあり、ホテルも増えつつある。町の中央にはフルブールト・ガーデンとよばれる公園があり、町の南側にはケープ・タウンに通じる鉄道駅がある。町の記念碑として第一次世界大戦戦死者を悼む十字架碑、ヘレロの反乱(1904~07)の記念塔がある。

[林 晃史]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィントフーク」の意味・わかりやすい解説

ウィントフーク
Windhoek

ナミビアの首都。ナミビア中央部,標高約 1650mの乾燥した高原地帯に位置。かつてはサン族の中心的集落であったが,1890年ドイツ軍が占領。 1892年ドイツ領南西アフリカの首都となった。第1次世界大戦中の 1915年,南アフリカ連邦軍に占領され,戦後,国際連盟委任統治領の行政中心地となった。牧畜の中心地として関連加工業が発達,同国最大の商業中心地で,特にカラクルの毛皮取り引きが盛ん。丘の上にはドイツ中世風の城がそびえ,美しい公園,図書館,美術館,公会堂などがある。人口 30万6100(2009)。

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世界大百科事典(旧版)内のウィントフークの言及

【ナミビア】より

…正式名称=ナミビア共和国Republic of Namibia面積=82万5118km2人口(1996)=170万人首都=ウィントフークWindhoek(日本との時差=-8時間)主要言語=バントゥー諸語,アフリカーンス語,英語通貨=ナミビア・ドルNamibian Dollarアフリカ南西部,大西洋に面した共和国。1968年までは〈南西アフリカ〉と呼ばれた。…

※「ウィントフーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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