日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェーザー川」の意味・わかりやすい解説
ウェーザー川
うぇーざーがわ
Weser
ドイツ北部を北へ流れ、北海に注ぐ川。チューリンガー・ワルト山地に源を発するウェラ川(292キロメートル)と、レーン山地に発するフルダ川(218キロメートル)とが、ハノーバーシュ・ミュンデンで合流し、それより下流をウェーザー川という。ウェーザー川の部分の流長は440キロメートルで、その全長にわたって舟運が可能であり、支流アラー川、レズム川、フンテ川、ゲーステ川も舟運に利用される。ミンデンの付近でミッテルラント運河と立体交差し、閘門(こうもん)のある水路によって両者の水運は結ばれている。下流部沿岸にはブレーメンがあり、そこから下流は大洋航行船が上下し、河口部にはブレーメンの外港ブレマーハーフェン港がある。
[浮田典良]