デジタル大辞泉
「ウォルビスベイ」の意味・読み・例文・類語
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ウォルビス・ベイ
Walvis Bay
アフリカ南西のナミビアにある港町。人口4万2000(2001)。アフリカーンス語ではウォルビスバイ。ナミビア最大の港で内陸への鉄道の起点でもあり,重要な漁業基地として缶詰工場などもある。市街とその周辺1124km2は,1878年に当時ドイツ領だった南西アフリカ内のイギリス領飛地となり,84年からケープ植民地の施政下におかれたため,その後南アフリカ領となった。ナミビア独立問題にからんで領土紛争の争点となったが,1994年南アから正式に返還された。
執筆者:西野 照太郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ウォルビス・ベイ
うぉるびすべい
Walvis Bay
アフリカ南西部、ナミビア(旧南西アフリカ)最大の港町。人口5万(1999)。1878年ケープ植民地に帰属。アフリカ分割を決めた84~85年のベルリン会議で南西アフリカはドイツ領となったが、ウォルビス・ベイだけは依然としてケープ植民地に帰属し、1910年の南アフリカ連邦(現南アフリカ共和国)成立とともに連邦に帰属した。第一次世界大戦後、南西アフリカは南ア連邦の委任統治領になったが、68年国連は南ア連邦の統治を不法と宣言し、ナミビアと改称した。90年に独立、ウォルビス・ベイは94年3月にナミビアに返還された。ニシン、イワシの水揚げ量を誇っていたが、近年乱獲のため激減した。港はペリカン岬に通じる半島の内側にある良港で、大型クレーンなど近代的施設を備える。南ア共和国のケープ・タウンに通じる鉄道の終点でもある。魚缶詰、魚粉、魚油製造などの産業も発達している。
[林 晃史]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ウォルビスベイ
Walvis Bay
アフリカーンスではウァルフィスバイ Walvisbaai。ナミビア西部,大西洋岸のウォルビス湾に臨む港湾都市。 1792年オランダ領,1878年イギリス領となり,1884年からケープ植民地の一部となった。 1892年南西アフリカ (現ナミビア) がドイツ領となってからもイギリス領として残り,1910年から南アフリカ連邦の直轄領となった。 1990年のナミビア独立後も,南アフリカ共和国が自国の飛び地を主張していたが,1992年8月,両国が共同管理に合意,1994年南アフリカ共和国からナミビアに返還された。港は倉庫,冷凍などの近代設備をもち,背後に牧畜,鉱業地域を控え,鉄道の終点でもあり,ナミビアの輸出入のほとんどは,この港を通じてなされる。沖合いに世界有数の漁場をもち,水産業とその加工業が盛ん。南東約 18kmに国際空港がある。人口 9687 (1985) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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「ウォルビスベイ」の意味・わかりやすい解説
ウォルビス・ベイ
ナミビア,大西洋岸の中央部にある港湾都市。貿易・漁業の中心。1878年英領となったが,1922年から南西アフリカ(ナミビア)が委任統治。6万2096人(2011)。
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