改訂新版 世界大百科事典 「ウミゾウメン」の意味・わかりやすい解説
ウミゾウメン (海素麵)
Nemalion vermiculare Suringar
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紅藻植物、ベニモズク科の海藻。紅紫色、柔らかい粘質で、無分枝のひも状体。体長30センチメートル以下で、波静かな外海の岩礁海岸に、春から夏にかけて繁茂する一年生藻。温海性で、分布は広いが産量は少ない。地方によっては食用にする。
[新崎盛敏]
…3~7月ごろ海藻の間や岩れきの下に黄橙色のひも状の卵塊を束ねて産む。これをウミゾウメンと呼び,発生がすすむと褐色になる。近縁のクロヘリアメフラシA.parvulaは小型で5cmくらい,側足葉の縁が黒色でやはり紫汁を出す。…
※「ウミゾウメン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」