古代ローマの法学者。フェニキアのチュロスの出身。カラカラ帝(在位212~217)の時代に多数の著書、論文を著したが、次のエラガバルス帝によって追放され、セウェルス・アレクサンデルの登極(222)とともに新帝に重用され、親衛隊長praefectus praetorioなどの要職を兼任したが、親衛隊兵士の反乱で殺された。没年はかつては228年と誤って考えられていた。その学説は、『ローマ法大全』中の『学説集』Digestaに引用された学説のうちの3分の1を占めており、2位のパウルスの2倍をなす。先行のローマ法学者の学説を包括的に、しかも明快に紹介、解明したことに特徴がある。
[弓削 達]
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[意義]
人間の行為を,正しい,正しくないというように判断するための基準が正義である。正義の古典的定義として有名なのは,ローマ法学者ウルピアヌスの〈各人に彼のものを与えんとする恒常的意思〉という定義であるが,さらにその源をたどればアリストテレスの正義概念にさかのぼる。アリストテレスは,正義とは均等的,〈価値に相応の〉ということであり,不正とは不均等的,〈過多をむさぼる〉ことであるとした。…
…とくに,0歳の平均余命のことを〈平均寿命〉と呼んでおり,単なる平均値でない点に留意する必要があろう。
[生命表の歴史]
最も古い生命表はローマ帝国のウルピアヌスDomitius Ulpianusが364年に作成したといわれる年齢別平均余命表である。しかし,近代的な意味で初めて生命表を作ったのは,統計学の一大潮流の一つであるイギリスの政治算術学派の生みの親でもあるJ.グラントであるといわれる。…
※「ウルピアヌス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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