ウーメオ(その他表記)Umeå

デジタル大辞泉 「ウーメオ」の意味・読み・例文・類語

ウーメオ(Umeå)

スウェーデン北東部の都市ボスニア湾に注ぐウーメ川河口部に位置し、港をもつ。17世紀、グスタフ2世アドルフによって建設。19世紀末の大火で大きな被害を受け、防火のために大量に白樺が植林され、「白樺の町」ともよばれる。1956年にウーメオ大学が設立され、学園都市として発展。ウーメオー。ウメオ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ウーメオ」の意味・わかりやすい解説

ウーメオ
Umeå

スウェーデン北東部,ボスニア湾中部へ入るウーメ川Umeälv河口近くにある港市で,ベステルボッテン県県都。人口10万3970(1999)。スウェーデン北部の木材を集めて,製材・木工・パルプ工場が稼働し,木材,家具機械木タールなどを産する。1月の平均気温は-7.8℃なので海は5ヵ月間結氷する。1622年以来都市の資格をうる。1720年ロシア人に焼かれ,1809年占領された。88年大火に遭ったが,再建され今日にいたる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウーメオ」の意味・わかりやすい解説

ウーメオ
うーめお
Umeå

スウェーデン北部、ノールランド地方の学園都市。人口10万5006(2001)。「シラカバの町」とよばれる。ボスニア湾に面してウーメ川河口に位置する良港で、製紙、製材、機械工業が発達している。1622年グスタフ2世アドルフにより建設されたが、ロシアの襲撃を受けて発展を阻害された。1888年の大火によって焼滅後、シラカバ並木の近代都市を建設。1956年以後、大学誘致により学園都市となり、総合大学、医大、歯大、看護学校などがある。

[中島香子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android