エスキス(読み)えすきす(その他表記)esquisse フランス語

デジタル大辞泉 「エスキス」の意味・読み・例文・類語

エスキス(〈フランス〉esquisse)

下絵スケッチ画稿
彫刻あら造り。
文学作品草稿

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精選版 日本国語大辞典 「エスキス」の意味・読み・例文・類語

エスキス

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] esquisse ) 下絵。画稿。素描見取り図。スケッチ。
    1. [初出の実例]「久保田が遠慮げにエスキスを見ると、ロダンは云った」(出典:花子(1910)〈森鴎外〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エスキス」の意味・わかりやすい解説

エスキス
えすきす
esquisse フランス語

おもに絵画制作における下準備のスケッチをさしていう。全体構図とか比例、配色などを検討するために制作される下図である。同様の目的で制作される建築などのための大まかな構想図(ラフ・スケッチ)を意味することもある。また、彫刻制作の最初段階でつくられる粘土やろうの小形の習作(マケットmaquette)もエスキスとよばれる。英語のスケッチ、イタリア語のスキッツォなどと語源は同じである。

長谷川三郎

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百科事典マイペディア 「エスキス」の意味・わかりやすい解説

エスキス

フランス語の絵画用語。作品の準備のための小さな下絵。素描あるいは簡単な陰影彩色をほどこす程度で,大まかな構図や色彩配置を把握するために描かれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エスキス」の意味・わかりやすい解説

エスキス
esquisse

美術用語。試作のための下絵,画稿の意 (→スケッチ ) 。大きな作品の制作の準備段階として小さな紙や布に簡単に構図を描いてみること。

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世界大百科事典(旧版)内のエスキスの言及

【素描】より

…即興性と速写生を特質とする,簡単な素材による素描の総称であり,ルネサンス(16世紀)においては芸術的発想の第一段階としてもっとも重要視された。(2)習作study フランス語でエチュードétudeまたはエスキスesquisseという。スケッチと対照的に,ある対象を入念に観察し,研究するための素描をさす。…

※「エスキス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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