オオアシトガリネズミ(読み)おおあしとがりねずみ(英語表記)long-clawed shrew

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオアシトガリネズミ」の意味・わかりやすい解説

オオアシトガリネズミ
おおあしとがりねずみ / 大足尖鼠
long-clawed shrew
[学] Sorex unguiculatus

哺乳(ほにゅう)綱食虫目トガリネズミ科の動物。とくに半地下性に適応した種で、日本では北海道とその属島分布する。頭胴長は80ミリメートル内外である。

阿部 永]

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小学館の図鑑NEO[新版]動物 「オオアシトガリネズミ」の解説

オオアシトガリネズミ
学名:Sorex unguiculatus

種名 / オオアシトガリネズミ
科名 / トガリネズミ科
日本にいる動物 / ◎
解説 / 主に地中にすみ、ミミズを食べます。日本のトガリネズミのなかまでは最大です。
体長 / 54~97mm/尾長40~43mm
体重 / 6~19g
食物 / 昆虫、ミミズ、ジムカデなど
分布 / 樺太、ロシア東部、北海道。草原多いが、ほぼすべての環境生息

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオアシトガリネズミ」の意味・わかりやすい解説

オオアシトガリネズミ
Sorex unguiculatus; big-clawed shrew

食虫目トガリネズミ科。体長約 80cm。体毛は夏季冬季で異なり,夏は暗褐色,冬は褐色。前肢はトガリネズミ類中最大で,爪は強大。他のトガリネズミよりもトンネル生活に適応している。ウスリー地方,中国東北地方,サハリン千島列島,北海道に分布し,大黒島,礼文島,および利尻島にもすんでいる。北海道では低地の牧草地,草原,ササ原などに多く,ミミズ,昆虫類,クモなどを食べる。

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世界大百科事典(旧版)内のオオアシトガリネズミの言及

【トガリネズミ(尖鼠)】より

…寿命は1年前後。ほかに本州中部の高山にのみ分布するアズミトガリネズミS.hosonoi,北海道東部にすむ最小の哺乳類の一つであるトウキョウトガリネズミS.minutissimus hawkeri(体長4.2cm,尾長2.9cm)などがあり,大きな前足をもつ北海道のオオアシトガリネズミS.unguiculatusは,しばしばモグラとまちがえられる。【今泉 吉晴】。…

※「オオアシトガリネズミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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