オットマン

デジタル大辞泉 「オットマン」の意味・読み・例文・類語

オットマン(ottoman)

太い横うねのある、絹・綿・化繊などの織物
背の低い幅広の長椅子。1900年ころ英国で異国趣味として流行した。
背もたれのないクッション台。足のせ台。

オットマン【Ottoman】[人名]

オスマン

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精選版 日本国語大辞典 「オットマン」の意味・読み・例文・類語

オットマン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語フランス語] ottoman 「オットマン帝国」からトルコ人トルコ風の意 )
  2. 長いすの一種。背がなく、厚く詰め物をしたもの。〔新しき用語の泉(1921)〕
  3. 足をのせる台。
  4. 布地の織り方の一つ。横うねのある織り縞(じま)がある。婦人服地に用いられる。
    1. [初出の実例]「『君、この服、なんての。柔かで、軽そうだね』『え。オットマンての〈略〉』」(出典:波(1928)〈山本有三〉子)

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とっさの日本語便利帳 「オットマン」の解説

オットマン

一人掛け用のソファーセットになった、クッション付きの足載せ台。背もたれのない、厚く詰め物をした長椅子のこともいう。似たようなものにフットスツール(footstool)があるが、日本では、ひじ掛け・背もたれのない小さな椅子も含め、すべてをスツール(stool)と呼ぶ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オットマン」の意味・わかりやすい解説

オットマン
ottoman

クッション張りの長椅子。背もたれのついたものとついていないものの2種類がある。トルコで使われていた低い長椅子にクッションを置いた形式に始り,18世紀後半にイギリスに導入され,部屋の壁ぎわいっぱいの長さに作りつけたり置いたりして,サロンなどに普及した。

オットマン
ottoman

強撚糸を用いた絹,アセテート,レーヨン,綿などの各種繊維の横うね織物 (平織変化組織) 。うねに丸みがあり厚いことが特徴イブニングドレス,コート,スーツなどおもに婦人服地に用いられる。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「オットマン」の解説

オットマン【ottoman】

➀椅子(いす)やソファの前に置き、座ったときに足をのせる台。足のせ用ソファ。◇「フットスツール」ともいう。
➁背もたれのない低いクッションつきの長椅子。18世紀にトルコ(オスマン帝国)からイギリスに伝わった。◆「トルコ人」の意。

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百科事典マイペディア 「オットマン」の意味・わかりやすい解説

オットマン

畝(うね)のある平織物。梳毛(そもう)織が多いが,絹,綿,化繊,合繊もある。地質がしっかりしているので,婦人服,コートなどに用いられる。

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リフォーム用語集 「オットマン」の解説

オットマン

椅子に付属した足をのせる台の事。ソファとセットで使用することが多く、ソファと同一の素材・柄を使用しているものが一般的。

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世界大百科事典(旧版)内のオットマンの言及

【オスマン帝国】より

…1299‐1922年(図)。正称アーリ・オスマンĀl‐ı Osman(〈オスマンの家〉の意),英語ではオットマンOttoman帝国。公用語はオスマン・トルコ語。…

※「オットマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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