日本大百科全書(ニッポニカ) 「オマハ」の意味・わかりやすい解説
オマハ
おまは
Omaha
アメリカ合衆国、ネブラスカ州東端部、ミズーリ川西岸に発達した同州最大の都市。人口39万0007(2000)。交通の要衝で、鉄道、ハイウェーが縦横に走り、北部の市営空港は9社の航空機の発着で活気を呈する。合衆国の主要な農業地帯に位置するため、穀物、畜産物の大市場があり、とくに畜産物市場は国内第4位の規模をもつ。食品加工業が同市の中心産業で、肉類、小麦粉、バター、アイスクリームを産する。精油、農業機械、電気機具などの生産も盛ん。また、保険業の中心地でもあり、全国第4位の実績をもつ。1854年ネブラスカ準州の州都として町が創設され、西部開拓への供給地として栄えた。1869年のユニオン・パシフィック鉄道の開通を契機として、本格的な都市発展がみられた。24平方キロメートルに及ぶ市営公園は市民の自慢の一つであり、教育・文化施設も完備し、行事も多彩である。ネブラスカ大学、クリートン大学の所在地。
[作野和世]