オリンダ(その他表記)Olinda

デジタル大辞泉 「オリンダ」の意味・読み・例文・類語

オリンダ(Olinda)

ブラジルペルナンブコ州の大西洋に面する港湾都市。1537年、ポルトガル植民都市として築かれたが、1630年にオランダ占領、1654年に再びポルトガルが奪還した歴史をもつ。町並みには両国面影が残る。1982年、「オリンダ歴史地区」の名で世界遺産文化遺産)に登録された。

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改訂新版 世界大百科事典 「オリンダ」の意味・わかりやすい解説

オリンダ
Olinda

ブラジル北東部,ペルナンブコ州の大西洋沿岸の風光明媚な古都人口38万7494(2005)。北東部最大の都市レシフェの北7kmにある。早く砂糖産業の中心地となり,1630年頃まではレシフェはその港にすぎなかった。32-54年のオランダ侵攻時に住民がレシフェに移動させられ,中心もそちらに移って,オリンダは砂糖貴族と宗教的権威の地となった。現在では大レシフェ州都圏内の郊外住宅地帯となっている。植民時代のバロック建築教会などが多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オリンダ」の意味・わかりやすい解説

オリンダ
Olinda

ブラジル北東部,ペルナンブコ州東部の都市。州都レシフェの北方,大西洋を見おろす低い丘の上にある近郊都市で,レシフェ大都市圏の一部をなす。 1537年ポルトガル人によって建設され,黒人奴隷の導入により発展したサトウキビのプランテーション地帯の中心地として繁栄。 1630~54年オランダ人に占領されていた間に,それまで砂糖積出港として利用されていたにすぎない南のレシフェが興隆,この地方の中心地となるとともに,オリンダは衰退。 16~17世紀の聖堂修道院などの古い建築物が多数保存されている旧市街は,1982年世界遺産の文化遺産に登録。近年レシフェの急速な都市化に伴い,その高級住宅地区としても発展しつつある。人口 38万 9244 (1990推計) 。

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百科事典マイペディア 「オリンダ」の意味・わかりやすい解説

オリンダ

ブラジル北東部,大西洋沿岸の丘にある町。1537年ブラジル最初のポルトガル植民地となり,1632年から20年間はオランダに支配された。16世紀に建立された中央寺院,サン・フランシスコ教会,ミゼルコルジア教会のほか,多くのバロック様式の教会,庭園,修道院,無数に散在する小さな礼拝堂,18世紀に建造された町の主要な建物などが調和し,独特の雰囲気をかもしている。町の歴史地区は1982年,世界文化遺産に登録。

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