翻訳|Oort cloud
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
太陽系の最外縁を球殻状に形成する小天体の集まりで、彗星(すいせい)の供給源。長周期彗星の研究から、オランダの天文学者オールトが提唱した。おもに氷や雪のかたまりの小天体で形成され、他の恒星などの影響でオールトの雲からはじき飛ばされた小天体が太陽に向かうようになると、彗星になると考えられている。
オールトの雲の広がりは、おおむね1万天文単位(1天文単位は地球と太陽間の距離で約1億5000万キロメートル)から10万天文単位とされ、短周期彗星の供給源とみられるエッジワース・カイパーベルトの外側にあり、太陽系の最外縁であると考えられている。
[編集部 2022年10月20日]