ガイベル(読み)がいべる(英語表記)Emanuel Geibel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガイベル」の意味・わかりやすい解説

ガイベル
がいべる
Emanuel Geibel
(1815―1884)

ドイツ詩人評論家牧師の子として北ドイツのリューベックに生まれる。ボンベルリンに学びロマン派詩人と交際、古典主義的手法で詩作を始める。1852年美学教授としてミュンヘン大学赴任マクシミリアン2世宮廷で寵遇(ちょうぐう)され、詩人サークルの指導者となる。68年故郷に帰り、同地で没。政治色のない『詩集』(1840)、『新詩集』(1856)は高く評価されるが、保守色の濃い政治評論は時代とともに忘れられた。翻訳者としても著名

[小塩 節]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガイベル」の意味・わかりやすい解説

ガイベル
Geibel, Emanuel

[生]1815.10.17. リューベック
[没]1884.4.6. リューベック
ドイツの詩人,評論家。ボン,ベルリンで学ぶ。マクシミリアン2世の招きでミュンヘンに移り,周囲に若い詩人たちを集めた。『6月の歌』 Juniuslieder (1848) など,古典主義的傾向の詩を書いた。劇作に『ブルーンヒルト』 Brunhild (58) がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android