ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キロガ」の意味・わかりやすい解説
キロガ
Quiroga, Horacio
[没]1937.2.19. ブエノスアイレス
ウルグアイの小説家。「近代派」と E.A.ポーの影響下に詩,短編の創作を開始。アルゼンチン北東部のミシオネス地方への探検に加わり,以後生涯の大半をこの熱帯性辺境で過した。極限状況,異常な環境におかれた人間に強烈な関心を寄せ,この辺境に見出した圧倒的な自然の力と戦い,生き,敗れていく人間像のなかの一人として,みずからも耕作にたずさわりながら,ドラマチックな緊張感に満ちた数多くの短編小説を発表。晩年は癌を病み,孤独のうちに自殺。代表作『愛と狂気と死の短編集』 Cuentos de amor,de locura y de muerte (1917) ,『野性の男』 El salvaje (20) ,『アナコンダ』 Anaconda (21) ,『追放された人々』 Los desterrados (26) 。
キロガ
Quiroga, Juan Facundo
[没]1835
アルゼンチンの政治家。西部内陸地域のガウチョの首領。ブエノスアイレス州政府の内相 B.リバダビアの自由主義的改革に対し,1823年反旗を翻した。コルドバ州の独裁者として勢力を伸ばし,35年暗殺されるまで J.ロサスを援助した。
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