おもに学童中期から後期にかけて,同性による5~10人前後の結合の強い閉鎖的な集団を形成し,集団遊びに熱中する現象がみられる。その集団をギャング(徒党)集団と呼び,その研究に貢献したアメリカのファーフェーP.H.Furfeyの著書《ギャング・エージ》(1926)にならって,この年ごろをギャング・エージと呼ぶようになった。典型的には,おとなの目を離れて隠れ家や集団の掟,暗号やバッジなど仲間であることのしるしをつくり,集団への忠誠や結束を高めながら,冒険や探検ごっこなどをはじめ種々の集団遊びを展開する姿がみられる。発達的には,このような活動の中で社会性を養い,自主・自律の精神を形成し,おとなへの従属,依存から脱皮していくという点に重要な意義が認められる。しかし日本では,親子関係が子どもをより多く依存的にしているといった理由から,欧米の児童ほどにはこの時期が顕著にみられないという指摘もあるうえ,1960年代以降の子どもの生活,文化状況の変化を背景に,一層その傾向が強まってきており,児童の人格形成との関連で論議を呼んでいる。
執筆者:高垣 忠一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…歴史物や冒険物などの中間文学を好む傾向が目だってくるのはそのためである。またこの時期はギャング・エージとも呼ばれる。基本的には地域で同性の閉鎖的子ども集団(ギャング・グループ)を形成し,ボスのもとで厳しい規律を作って集団的行動をする。…
※「ギャングエージ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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