くじら座
くじらざ / 鯨座
秋の終わり、南の中天にかかる大形星座。ギリシア神話では、アンドロメダ姫を食おうとして英雄ペルセウスに石にされてしまった化け物くじらのこと。古星図には手の生えた海獣として描かれているものが多い。明るい星としては、くじらの尾のところに輝く2等星のβ(ベータ)星と、くじらの心臓のところに輝く赤いミラとがある。ただしミラは、約332日の周期で明るさを変える長周期変光星なので、ときによっては肉眼でその位置に見られないことがある。ミラの変光範囲は2等星から10等星までであり、6等星より明るくなっている期間は肉眼で見ることができる。
[藤井 旭]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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