クリアカン(読み)くりあかん(英語表記)Culiacán

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリアカン」の意味・わかりやすい解説

クリアカン
Culiacán

正式名称はクリアカンロサレス Culiacán Rosales。メキシコ西部,シナロア州の州都グアダラハラ北西約 650km,西マドレ山脈西麓の海岸平野にあり,クリアカン川にのぞむ。 1531年建設の古い町で,植民地時代初期にはスペイン遠征隊の基地として重要な役割を果した。現在は灌漑農業地帯の商工業中心地で,トウモロコシサトウキビタバコ果実,野菜などを集散,加工する。シナロア自治大学 (1941) 所在地。アメリカ合衆国との国境の町ノガレスからメキシコ市へ通じる幹線道路,鉄道が通る。人口 60万 2114 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クリアカン」の意味・わかりやすい解説

クリアカン
くりあかん
Culiacán

メキシコ西部の都市。シナロア州の州都。クリアカン川下流沿岸の標高52メートルに位置し、暑熱の地として知られる。人口54万0823(2000)。周辺はウマヤ、サナロア両ダムの完成により灌漑(かんがい)水路の開けた農村地帯で、クリアカンはその商業中心地として発達。南方225キロメートルに漁港マサトランがある。西方のカリフォルニア湾沿岸は低湿地潟湖(せきこ)が多く、開発が遅れている。

[高木秀樹]

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