クロタール2世(読み)クロタールにせい(英語表記)Chlothar(Clotaire) II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロタール2世」の意味・わかりやすい解説

クロタール2世
クロタールにせい
Chlothar(Clotaire) II

[生]?
[没]629.10.18.
メロビング朝時代のフランク王 (在位 613~629) 。ヒルペリヒ1世の子。初め分国ネウストリアの王 (在位 584~629) 。アウストラシア王妃ブルンヒルダが全フランクに支配を及ぼしたのに対し,アウストラシア貴族はクロタール2世擁立。ブルンヒルダの孫同士の争いと彼らの死の機会をとらえて,彼女を捕え,残酷な処刑ののち,613年全フランクを統一して王に即位。しかし彼を支持したピピン (大ピピン) らアウストラシアの貴族勢力と妥協せざるをえず,メロビング王権は衰退に向った。

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