ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クローフォード」の意味・わかりやすい解説
クローフォード
Crawford, Thomas
[没]1857.10.10. イギリス,ロンドン
アメリカ合衆国の彫刻家。ニューヨークでの石工修業ののち 1835年以降イタリアのローマに住み,新古典主義の彫刻家ベルテル・トルバルセンに学ぶ。帰国後,若年にしてナショナル・アカデミーのメンバーに推され,アメリカ初期の彫刻を代表する芸術家となった。主要作品はワシントンD.C.のアメリカ国会議事堂のドーム頂上の『自由の像』の巨像,バージニア州リッチモンドにある『ジョージ・ワシントン騎馬像』(→ワシントン)。
クローフォード
Crawford, Francis Marion
[没]1909.4.9. ソレント
アメリカの小説家,歴史家。彫刻家トマス・クローフォードの息子。アメリカ,イギリス,ドイツ,イタリアで教育を受け,一時アメリカにも住んだが,1885年以後イタリアに定住。処女作『アイザックス氏』 Mr. Isaacs (1882) は東洋的神秘感を伴ったインドの物語であるが,代表作はイタリアを背景とした『サラチネスカ』 Saracinesca (87) 以下の4部作。 40編あまりの作品は美しい背景と劇的な構成とをもったロマンチックなもので,評論『小説とは何か』 The Novel: What It Is (93) では,リアリズムに反対して小説は娯楽に徹すべきだと述べ,自己の創作態度を弁護している。
クローフォード
Crawford, Tarleton P.
[没]1902.4.7.
アメリカのバプテスト教会宣教師。中国名,高等丕 (こうとうひ) 。 1852年教会から中国に派遣され,1858年病気のため一時帰国。 1860年再び中国に赴き,山東省登州で伝道,1892年バプテスト福音伝道会を組織した。 1900年義和団事変のため帰国。主著は『上海土音字写法』 (1855) ,『讃神詩』 (1856) ,『佳客問答』 (1858) 。
クローフォード(伯家)
クローフォード[はくけ]
Crawford, Earls of
クローフォード
Crawford, Isabella Valancy
[没]1887
イギリス系カナダの女流詩人。鮮烈なイメージによるカナダ風景の描写を特色とし,詩集に"Old Spookses' Pass,Malcolm's Katie,and Other Poems" (1884) がある。
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