1919年、インフルエンザ
抗基底膜抗体という自己抗体(自己の成分に対する抗体)がどうしてつくられてくるのか明らかではありませんが、ウイルス感染、喫煙、揮発成分の吸収などとの関連が考えられています。上気道感染症が先行する例は、約30%といわれています。
出血のために貧血が進行すると、顔面・皮膚の蒼白化が認められます。進行例では腎不全に伴う高血圧、浮腫などがみられます。
繰り返す血痰で始まることが多く、腎症状は呼吸器症状が現れてから、2~3週ないし数カ月後に認められます。
血液検査では鉄欠乏性貧血のパターンを示します。胸部X線写真では両側に境界不明瞭な陰影が認められます。抗基底膜抗体が陽性であれば、確定診断の可能性が高くなります。
自己抗体である抗基底膜抗体の産生を抑えるため、副腎皮質ホルモンや免疫抑制薬を用います。抗体を除去するため血漿交換療法を行うこともあります。
肺出血と腎障害を示す疾患にはさまざまなものがあります。いずれも生命に関わり緊急を要するものが多く、適切な診断を要します。グッドパスチャー症候群のほか、
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
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