ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラーム」の意味・わかりやすい解説
グラーム
ghulām
グラーム
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アメリカのモダン・ダンス界を代表する舞踊家の一人。グラハムとも。デニショーン・スクールで舞踊を学び,デニショーン舞踊団に参加するが,1923年にはショー・ビジネスの世界に進出する。しかしすぐにイーストマン音楽学校で教鞭をとり,26年には第1回のソロ・リサイタルをニューヨークで開くなどの多面的な活動をする。そして27年にマーサ・グラーム現代舞踊学校を設立したが,これはアメリカにおけるシステマティックな現代舞踊教育の嚆矢となるのである。ここでグラームは体系的な肉体訓練,筋肉の緊張と弛緩に基づく劇的な舞踊表現,舞台空間の多重的な用法などを教えると同時に,自身の舞踊技法を完成させていく。学校から輩出したE.ウィンター,ユリコ,L.ホード,H.マギー,E.ホーキンス,M.カニングハムら多数の逸材によって,《世界への手紙》(1940),《アパラチアの春》(1944),《天使の遊戯》(1948)など数々のグラームの名作が踊られたのである。1955年,74年に来日した。
執筆者:山野 博大
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…黒人奴隷兵(アブド)に対して,トルコ人,チェルケス人,モンゴル人,スラブ人,ギリシア人,クルドなどのいわゆる〈白人〉奴隷兵を指す。グラームghulāmともいう。8世紀初めにアラブ軍がアム・ダリヤ以東に進出してイスラムの支配権を確立すると,多くのトルコ人が戦争捕虜や購入奴隷としてイスラム世界にもたらされた。…
※「グラーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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