グロテウォール(読み)ぐろてうぉーる(英語表記)Otto Grotewohl

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グロテウォール」の意味・わかりやすい解説

グロテウォール
ぐろてうぉーる
Otto Grotewohl
(1894―1964)

ドイツ民主共和国(旧東ドイツ)の政治家。ブラウンシュワイク市に仕立て職人の子として生まれる。1912年社会民主党に入り、1918年独立社会民主党(USPD)に属したが、1922年社会民主党へ復帰。1920~1925年ブラウンシュワイク州議会議員、1921年同州の内相兼文相、1923~1925年同州の法相。1925~1933年国会議員。1933年ヒトラー政権下で地下活動に入り、1938~1939年拘禁。第二次世界大戦後1945年ベルリン地区社会民主党議長。1946年社会民主党左派と共産党との合併によるドイツ社会主義統一党SED。後のドイツ連邦共和国民主社会党)の結成で指導的役割を果たし、1954年までW・ピークとともに党議長、1949~1964年ドイツ民主共和国首相を務めた。

[中川原徳仁]

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