コトパクシ火山(読み)コトパクシかざん(その他表記)Volcán Cotopaxi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コトパクシ火山」の意味・わかりやすい解説

コトパクシ火山
コトパクシかざん
Volcán Cotopaxi

エクアドル中北部,アンデス山脈中にある活火山。首都キトの南約 50km,コトパクシ州ピチンチャ州州境に位置する。世界最高の活火山で,標高 5896m。美しい円錐形の成層火山で,4400~4700m以上は常に氷雪でおおわれている。山頂には南北径約 700m,東西径約 500m,深さ約 360mの大きな火口があり,平時硫黄を含む水蒸気噴出。 16世紀以降多くの活動記録があり,周辺一帯に大きな被害を与えたことも少くない。最近の噴火は 1942年。 1872年ドイツ人科学者 W.ライスが初めて登頂に成功した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コトパクシ火山」の意味・わかりやすい解説

コトパクシ火山
ことぱくしかざん
Volcan de Cotopaxi

南アメリカ、エクアドルの首都キトの南にある、世界最高の活火山。スペイン語ではコトパヒ。標高5896メートル。夏も白雪を頂く。アンデス山脈中にあり、安山岩質で、二重式の成層・円錐(えんすい)火山である。基底直径22キロメートル。中央火口丘は1938年に生成、古くは1532年、近くは1942年など、53回の山頂噴火を記録する。ストロンボリ式噴火が多く、溶岩流も発生する。融雪による火山泥流で大被害を出しやすい。

諏訪 彰]

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