コモドロリバダビア(読み)こもどろりばだびあ(英語表記)Comodoro Rivadavia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コモドロリバダビア」の意味・わかりやすい解説

コモドロリバダビア
Comodoro Rivadavia

アルゼンチン南部,チュブト州南東部の都市。バイアブランカ南西約 900km,大西洋サンホルヘ湾にのぞむ港湾都市。 1901年内陸部の入植地サルミエントのための積出港とするために建設されたが,強風が吹き雨の少い後背地はわずかに牧羊に利用できるだけで,港も発展しなかった。 07年近くで石油が発見されてから石油積出港として発展しはじめ,現在パタゴニア地方最大の都市となっている。この地域の油田は同国最大の油田地帯で,国内生産の 20%を生産している。港は大型タンカーの出入りでにぎわい,首都ブエノスアイレスとの間には延長 1600kmに及ぶ天然ガスパイプラインが建設されている。市内には石油精製のほか,食肉,羊毛加工,製陶などの工業が立地する。内陸部へ延びる短い鉄道と太平洋岸のプエルトアイセン (チリ) へ通じる道路の起点で,首都とは道路,空路水路で結ばれる。人口9万 6817 (1980) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コモドロリバダビア」の意味・わかりやすい解説

コモドロ・リバダビア
こもどろりばだびあ
Comodoro Rivadavia

アルゼンチン南部、チュブート州南東部にある都市。サン・ホルヘ湾に臨む港湾都市で、同国の石油、天然ガス採掘の中心地である。人口15万7600(2002推計)。1901年、乾燥・寒冷気候下での粗放的牧羊業の積出し港として建設され、07年に付近で同国初の油田が発見されたことにより、一躍石油開発の基地となった。49年首都ブエノス・アイレスと結ぶパイプラインが完成、石油化学など工業開発も発展している。

[今井圭子]

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