ゴメリ(読み)ごめり(英語表記)Гомель/Gomel'

デジタル大辞泉 「ゴメリ」の意味・読み・例文・類語

ゴメリ(Gomel'/Гомель)

ホメリ

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改訂新版 世界大百科事典 「ゴメリ」の意味・わかりやすい解説

ゴメリ
Gomel’

ベラルーシ共和国南東部,同名州の州都。人口49万2150(2004)。ロシア連邦とウクライナに隣接し,ドニエプル川支流のソジ川に臨み,河港がある。付近から旧石器時代遺跡が発見されているが,この地名が知られるようになったのは12世紀からである。一時期リトアニア,ポーランドに属したが,1772年からロシア領となる。古くからユダヤ人多数居住し,商工業都市として栄えた。現在は機械金属工業,木材加工業が盛んである。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴメリ」の意味・わかりやすい解説

ゴメリ
ごめり
Гомель/Gomel'

ベラルーシ(白ロシア)共和国ゴメリ州の州都。ホメリともいう。人口50万5300(1998)、都市圏53万5693(2018推計)。市街はドニエプル川の支流ソージ川右岸に発達する。12世紀中葉以来の古い都市で、5本の鉄道の分岐点であり、幹線道路と河港をもつ交通上の要衝。ゴメリは1142年にゴミーГомий/Gomiyの名で記録に現れたが、1335年にリトアニア、1569年にポーランド、1772年にロシアの一部となった。ロシア革命(1917)の前までは、ユダヤ人移住者の多い商業都市で、工業にみるべきものはなかった。現在は重工業、とくに機械・金属(農業機械鉱山機械など)、化学工業が発達し、食品加工業、林産加工業もあり、工業都市となった。1941~1943年にはドイツ軍に占領された。

山本 茂]

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百科事典マイペディア 「ゴメリ」の意味・わかりやすい解説

ゴメリ

ベラルーシの都市。ホメルHomelとも。ソジ川に面し,鉄道の要地。機械(工作機械採炭機械,農業機械),織物,ガラスなどの工業が行われる。創建は12世紀。リトアニア,ポーランドに属して後,1772年からロシア領。古くからユダヤ人が居住,商工業都市として栄えた。51万2314人(2014)。

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