サッサリ(読み)さっさり(英語表記)Sassari

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サッサリ」の意味・わかりやすい解説

サッサリ
Sassari

イタリア西部,サルジニア島北西部の都市。サルジニア州サッサリ県の県都。 12世紀頃イスラム教徒の襲撃を逃れた沿岸住民によって人口が増加。 1284年ジェノバ領,1323年アラゴン領,1718年サボイア領となった。周辺のマヌ川下流平野では,穀物オリーブ果樹が栽培され,コルク,畜産物とともに集散,加工が行われる。旧市街にはバロック様式ロマネスク様式聖堂,1562年創立の大学などがある。サンナ国立博物館には,先史時代やフェニキア,ローマ時代の遺物所蔵。第2次世界大戦では激しい空爆を受けた。人口 13万658(2011推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サッサリ」の意味・わかりやすい解説

サッサリ
さっさり
Sassari

イタリア、サルデーニャ島北西部サッサリ県の県都。人口11万2959(2001国勢調査速報値)。同島第二の都市で、外港としてポルト・トッレスPorto Torresをもつ。タタリTathariとよばれた中世小村落として発足、13世紀ごろにはこの地方の商業中心地となった。現在の主要産業は、商業、食品工業建設業、観光業。バロック様式の正面ファサード)をもった大聖堂(11~13世紀)がある。16世紀創設の大学もある。

[堺 憲一]

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