サッサリ(その他表記)Sassari

デジタル大辞泉 「サッサリ」の意味・読み・例文・類語

サッサリ(Sassari)

イタリア半島西方サルデーニャ島、サルデーニャ自治州の都市。同島北西部に位置し、人口カリアリに次いで多い。13世紀より商業中心地として栄えた。城壁に囲まれた旧市街にはサッサリ大聖堂サンタマリア‐ディ‐ベトレム教会をはじめとする歴史的建造物や、16世紀創設のサッサリ大学がある。人口、行政区13万(2008)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「サッサリ」の意味・わかりやすい解説

サッサリ
Sassari

イタリア,サルデーニャ島第2の都市。同名県の県都。人口12万7893(2005)。農業,商業の中心地。中世起源をもちタタリTathariと呼ばれていた。13世紀にはピサ商人の進出により商業の中心地となる。ピサ,のちにジェノバの支援のもとにコムーネ自治都市)となり,1294年〈都市規約〉が発布された。14世紀前半アラゴン王家の支配下に入り,しばしば反乱が起きた。1720年サボイア家の領土となりサルデーニャ王国統合
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サッサリ」の意味・わかりやすい解説

サッサリ
Sassari

イタリア西部,サルジニア島北西部の都市。サルジニア州サッサリ県の県都。 12世紀頃イスラム教徒の襲撃を逃れた沿岸住民によって人口が増加。 1284年ジェノバ領,1323年アラゴン領,1718年サボイア領となった。周辺のマヌ川下流平野では,穀物オリーブ果樹が栽培され,コルク,畜産物とともに集散,加工が行われる。旧市街にはバロック様式ロマネスク様式の聖堂,1562年創立の大学などがある。サンナ国立博物館には,先史時代やフェニキア,ローマ時代の遺物を所蔵。第2次世界大戦では激しい空爆を受けた。人口 13万658(2011推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サッサリ」の意味・わかりやすい解説

サッサリ
さっさり
Sassari

イタリア、サルデーニャ島北西部サッサリ県の県都。人口11万2959(2001国勢調査速報値)。同島第二の都市で、外港としてポルト・トッレスPorto Torresをもつ。タタリTathariとよばれた中世の小村落として発足、13世紀ごろにはこの地方の商業中心地となった。現在の主要産業は、商業、食品工業、建設業、観光業。バロック様式の正面(ファサード)をもった大聖堂(11~13世紀)がある。16世紀創設の大学もある。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android