サハマ山(読み)サハマサン(その他表記)Nevado Sajama

デジタル大辞泉 「サハマ山」の意味・読み・例文・類語

サハマ‐さん【サハマ山】

Sajama南アメリカコルディエラオクシデンタル山脈にある山。ボリビア最高峰標高6520メートル。形の整った成層火山で、山麓を深いU字谷が刻む。アイマラ族が多く居住し、周辺一帯を含め、サハマ国立公園に指定されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「サハマ山」の意味・わかりやすい解説

サハマ[山]
Nevado Sajama

ボリビアの西アンデス山系中の死火山。標高6520mで同国の西アンデス山系中の最高峰山頂部は氷河に覆われている。雪線高度は約6000m。遠望するとボリビア富士と呼んでもよいほど形の整った比高二千数百mの成層火山であるが,山体大部分はかなり深いU字谷に刻まれている。圏谷底は4700~4800mのところに見いだされる。オルロ県に属するが,鉱山都市オルロより西へ約200km離れている。西麓に同名の村,サハマ(人口約1000)がある。チリ国境に近く,ここから太平洋岸のアリカに通じている道路があるが,そこを通過する旅行客はまれである。この付近は寒さと乾燥がひどいため農業はほとんど不可能で,羊やリャマラマ)の放牧がわずかに行われているにすぎない。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サハマ山」の意味・わかりやすい解説

サハマ山
さはまさん
Nevado de Sajama

南アメリカ、ボリビア西部のアンデス山脈にある山。標高6542メートル、ボリビア第一の高峰である。標高4000メートル前後に広がるアルティプラノ高原の西のへりにそびえる。安山岩よりなる成層火山であるが、歴史時代に噴火した記録はなく、山体の侵食がやや進んでいる。山頂部には氷河が発達しているが、年降水量200ミリメートル前後の乾燥地域に位置するため雪線高度は高く、約6000メートルである。

[松本栄次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サハマ山」の意味・わかりやすい解説

サハマ山
サハマさん
Nevado Sajama

ボリビア西部にある山。アンデスの西部山脈に属する火山で,ラパスの南南西約 200km,チリとの国境近くに位置する。標高 6520m。山頂は万年雪におおわれる。

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