サマリンダ(読み)さまりんだ(英語表記)Samarinda

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サマリンダ」の意味・わかりやすい解説

サマリンダ
さまりんだ
Samarinda

インドネシア、ボルネオ島東岸のマカッサル海峡に臨む港湾都市。東カリマンタン州の州都人口33万5016(1990)、83万1608(2018推計)。マハカム川河口のデルタ上に位置し、河口から約19キロメートルさかのぼった所にある。航行には数本の水路があるが、普通はムアラ・バヨール川による。長さ120メートル、喫水6メートルまでの大型船が寄港できる。奥地林産物集散地として古くからジャワ、シンガポール方面との交易が行われたが、20世紀初頭以来、付近の石油石炭の開発に伴い急速に発展した。住民には多数の華僑(かきょう)やマレー人が含まれる。

[別技篤彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サマリンダ」の意味・わかりやすい解説

サマリンダ
Samarinda

インドネシア,ボルネオ島カリマンタン東部,カリマンタンティムール州の州都。マハカム川デルタの扇頂に位置する河港都市。木材中心に,籐,爬虫類の皮,ゴムなどを輸出する。南方油田が広がり,パイプラインでバリクパパンに送られる。ムラワルマン大学がある。人口 26万 4718 (1980) 。

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