デジタル大辞泉 「サンフアン」の意味・読み・例文・類語
サン‐フアン(San Juan)
アルゼンチン北西部、サンフアン州の州都。16世紀半ばにサンフアン川沿いに建設されたが、洪水による被害を受けて移転。1894年と1944年に大地震が発生。のちに近代的な街並みが整備された。周辺ではブドウを産し、ワイン産地として知られる。世界遺産(自然遺産)に登録されたイスチグアラスト州立公園・タランパヤ国立公園への観光拠点。
翻訳|San Juan
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西インド諸島中央部,アメリカ合衆国の自由連合州であるプエルト・リコの主都で,同島の政治,経済,文化の中心地。人口42万8591(2005)。1521年にスペイン人征服者によって建設された。プエルト・リコはカリブ海の軍事上の要衝に位置していたため,スペイン本国政府はサン・フアンの要塞化に努め,16世紀末に築かれたエル・モロと呼ばれる要塞が現在でも残っている。街は植民地時代の総督府の建物や教会を中心とした旧市街と近代的な建物が並ぶ新しく開けた地域に分かれている。1898年以来アメリカ合衆国領となったこの島では,英語とスペイン語が公用語として使われているが,サン・フアンに住む一般民衆はスペイン語を話している。市内には州立プエルト・リコ大学(1903創立)が置かれ,カリブ海地域研究の一つのセンターとなっている。
執筆者:加茂 雄三
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アメリカ領プエルト・リコの首都。西インド諸島中部のプエルト・リコ島北東岸に位置し、同島の交通、商業の中心地である。人口42万1958(2000)。古い市街は天然の良港サン・フアン湾の入口を囲むようにしている二つの島にある。精糖、ラム酒の醸造、金属加工、印刷・出版、宝石、製靴、衣服、家具、電子部品、化学薬品、プラスチックなどの工業が発達し、砂糖、タバコ、コーヒー、果物が主要輸出品である。1521年集落がつくられ、18~19世紀に西インド諸島の中継ぎ貿易港として栄え、1898年のアメリカ・スペイン戦争の際アメリカに占領された。古い市街には狭い通り、小さな商店、バルコニーの突き出た家々があり、植民地時代の雰囲気を漂わせている。また、港を見下ろす地点にはエル・モル城塞(じょうさい)(1539建設)、サン・クリストバル城(1631建設)、サン・ホセ教会(1523建設)などの古い建物が多い。付近には美しい砂浜が多く、アメリカ本土から多くの観光・保養客が訪れる。なお、サン・フアンの歴史地区と16世紀に建てられた要塞(ようさい)のラ・フォルタレサは1983年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。
[菅野峰明]
アルゼンチン中西部、アンデス山脈沿いにあるサン・フアン州の州都。都市圏人口11万4547(2001)。サン・フアン川に面し、東方1200キロメートルにある首都ブエノス・アイレスと鉄道、道路網で結ばれる。後背地は土壌、降水量に恵まれないが、灌漑(かんがい)地では果実、牧草栽培が盛んで、銅、鉄、鉛、岩塩、石炭、金、銀などの鉱脈に富む。1562年フアン・フフレにより建設され、1894年、1944年の大地震で壊滅状態に陥ったが再建された。
[今井圭子]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…アメリカ合衆国の自由連合州(スペイン語でEstado Libre Asociado,英語でCommonwealth)。主都はサン・フアン。カリブ海域北東部に位置する本島とクレブラ,ビエケスなど周辺のいくつかの小島とからなる。…
※「サンフアン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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