ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェフェル」の意味・わかりやすい解説
シェフェル
Schaeffer, Pierre
[没]1995.8.19. エクサンプロバンス
フランスの作曲家,電気技師。 1948年フランス国立放送局に,日常的な音響素材を合成,変調して音楽を作るミュジック・コンクレートの実験グループ Groupe de recherches de musique concrèteを設立。 49~50年,P.アンリと協力した『1人のためのシンフォニー』で注目を浴びた。彼の協力者には,音響技師のジャック・プランやピエール・ブーレーズらがいる。主要作品は『14の楽器のための組曲』『オルフェウス』など。
シェフェル
Scheffel, Joseph Viktor von
[没]1886.4.19. カールスルーエ
ドイツの詩人,小説家。初め法律を学び司法官補になったが,P.ハイゼとの交友によって生れた叙事詩『ゼッキンゲンのらっぱ手』 Der Trompeter von Säckingen (1854) で認められた。歴史小説『エッケハルト』 Ekkehard (57) が代表作。またドイツ学生歌を集めて『学生歌集』 Gaudeamus (68) を編んだ。
シェフェル
Scheffer, Ary
[没]1858. アルジャントゥーユ
オランダ生れのフランスの画家。 1810年パリに出て P.ゲランに師事。古典主義からロマン主義に移り,さらに神秘主義的な画風となる。歴史画,肖像画,風俗画にすぐれた。主要作品『ショパン像』 (1846,ドルドレヒト美術館) ,『聖アウグスチヌスとその母モニカ』 (46,ルーブル美術館) 。
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